河西工、今期最終を赤字拡大に下方修正、対純資産で37％の赤字

　河西工業 <7256> が2月14日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は163億円の赤字(前年同期は143億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の113億円の赤字→175億円の赤字(前期は170億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を36.9％毀損する規模となった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の53.3億円の赤字→115億円の赤字(前年同期は55.8億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は103億円の赤字(前年同期は28.6億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-4.3％→-16.5％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2022年３月期の通期連結業績予想につきましては、売上高は新規車種の立ち上げにより前回予想値を上回る見込みですが、各利益につきましては新規車種の立ち上げ関連費用の増加や原材料市況の高騰による影響等、また、北米子会社において減損損失を計上したことにより、2021年11月15日に公表いたしました予想値を下回る見込みのため、上記の通り通期連結業績予想を修正するものです。（注）上記の業績予想等につきましては、当社が現時点までに入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の　　　業績は今後の様々な要因によって上記予想と異なる可能性があります。