近畿車、今期経常を一転赤字に下方修正

　近畿車輛 <7122> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は3.3億円の赤字(前年同期は3.5億円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の4億円の黒字→5億円の赤字(前期は9.9億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の6.6億円の黒字→2.3億円の赤字(前年同期は11.2億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は0.6億円の赤字(前年同期は2.2億円の黒字)に転落したが、売上営業利益率は前年同期の0.5％→2.4％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高は前回発表予想通りの見込みですが、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し鉄道事業者への納期の繰り下げが更に進んでいることにより工場稼働率の低下が見込まれるため、営業利益につきましては前回発表予想より悪化する見込みとなりました。　また、想定より為替レートが円高に推移しており為替差損の計上が見込まれることなどにより、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましても前回発表予想より悪化する見込みとなりました。（注）本資料における業績予想については、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。