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前週末17日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2021/09/21 05:20

クロスキャト <2307>  1,404円 (+300円、+27.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。クロスキャット <2307> がストップ高。16日の取引終了後、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を52億円から56億円(前年同期比30.2%増)へ、営業利益を1億8000万円から4億円(同3.1倍)へ、純利益を1億3000万円から2億7000万円(同2.9倍)へ上方修正した。官公庁、通信及び製造向けの案件が好調に推移していることに加えて、売上原価及び販管費の抑制を図ったことが寄与する見通しだ。

ミアヘルサ <7688>  1,423円 (+300円、+26.7%) ストップ高

 ミアヘルサ <7688> [JQ]がストップ高。16日の取引終了後、ヒノキヤグループ <1413> 子会社のライフサポート(東京都渋谷区)株式の96%を10月20日付で取得し、子会社化すると発表。ライフサポートは都内を中心に54ヵ所の保育施設(認可・認証保育所、学童クラブなど)を運営する保育事業と、高齢者住宅などを運営する介護事業を展開している。今回の子会社化は、ライフサポートが事業展開しているエリアがミアヘルサ事業所との地理的な重なりが少ないことや、学童クラブなど多様な子育て支援ニーズへの対応が可能となることから、グループにおける保育事業の成長促進と子育て支援分野の拡充が可能になると判断したためという。取得価額は約17億8000万円。なお、業績への影響は明らかになった時点で開示するとしている。

インテM <7072>  1,946円 (+400円、+25.9%) ストップ高

 インティメート・マージャー <7072> [東証M]がストップ高。同社は17日、LiveRamp Japan(東京都千代田区)とポストCookie領域における商品開発を目的とした戦略的パートナーシップを結び、協力体制を構築したと発表。LiveRamp Japanは、Cookieレスの広告配信を実現したピープル・ベースドマーケティング(複数のデバイスを跨いでも利用する個人を識別し、その個人に向けた訴求を可能にする考え方)を支援している企業。両社はこれまでも広告配信で連携を行ってきたが、ポストCookie時代に向けた対策が必要であるという考えや思いのもとポストCookie領域においても協力体制を構築し、商品開発・サービス提供をしていく予定だとしている。

太洋物産 <9941>  1,081円 (+150円、+16.1%) ストップ高

 太洋物産 <9941> [JQ]がストップ高。中国商務省が16日、中国が環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟を正式に申請したと発表したことを受けて、農畜産物を中心の商社である同社に思惑的な買いが殺到したようだ。

電気興業 <6706>  2,630円 (+297円、+12.7%)

 東証1部の上昇率4位。電気興業 <6706> が急反騰。同社は通信アンテナの製造及び工事を行っており、高速通信規格5G基地局関連の需要獲得などを背景に収益面の追い風が強い。16日取引終了後、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが同社株の5%強の株式を保有したことが、同日にオアシスが提出した大量保有報告で明らかとなった。これを材料視する買いを呼び込んだ。オアシスはアクティビストファンドとして名を馳せるが、今回の株式保有目的として「純投資及び重要提案行為などを行うため」としていることで、思惑を呼んだ。

エスクロAJ <6093>  250円 (+27円、+12.1%)

 東証1部の上昇率5位。エスクロー・エージェント・ジャパン <6093> が急騰、中長期の上値抵抗ラインとなっていた13週移動平均線をブレークし、底入れ反騰色を強めている。金融機関の業務請負や不動産関連の事務代行を行う。16日取引終了後、20年2月期上期(21年3-8月)業績予想の上方修正を発表、営業利益は1億3400万円から2億2800万円(前年同期比20%減)と従来予想から7割増の水準に増額修正しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。クラウドシステムのリリースやオペレーションセンター開設が予定より遅れ、費用計上が抑制されたことが要因。なお、今後の経済環境の見通しが不透明であることを理由に通期見通しについては据え置いている。

LAホールデ <2986>  1,703円 (+166円、+10.8%)

 LAホールディングス <2986> [JQG]が6日ぶり反発。16日の取引終了後、建設テックスタートアップのlog build(ログビルド、神奈川県藤沢市)への出資を決定したと発表。ログビルドは、リモート施工管理を実現するためのクラウドサービスや遠隔操作ロボットなど、建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けたサービスを手掛けている。

ミダックHD <6564>  5,830円 (+500円、+9.4%)

 東証1部の上昇率6位。ミダックホールディングス <6564> が急反発。同社は16日取引終了後に、子会社のミダックが保有する既存最終処分場(遠州クリーンセンター及び浜名湖クリーンセンター)の変更許可申請(埋め立て容量の増量)を行うと発表。最終処分場の受託量が順調に拡大しており、埋め立て容量を増量することで今後見込まれる旺盛な埋め立て需要に対応するとともに、事業の競争力や中長期の収益基盤の更なる強化につなげるとしている。

ジャックス <8584>  3,145円 (+257円、+8.9%)

 東証1部の上昇率8位。ジャックス <8584> が急反発。17日午前11時30分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、営業収益を1620億円から1635億円(前期比1.8%増)へ、営業利益を205億円から235億円(同43.9%増)へ、純利益を140億円から160億円(同35.8%増)へ上方修正し、中間60円・期末65円の年125円としていた配当予想を中間・期末各70円の年140円としたことが好感された。上期においてクレジット事業が堅調に推移していることに加えて、国内・海外ともに貸倒関連費用が抑制されていることが要因としている。

オーケストラ <6533>  3,985円 (+275円、+7.4%)

 Orchestra Holdings <6533> が5日ぶりに急反発。同社は16日取引終了後に、子会社のデジタルアイデンティティがデジタルマーケティング事業を行う、ぱむ(東京都豊島区)の全株式を取得し、子会社化(同社の孫会社化)すると発表。ぱむは、金融業界を中心にデジタルマーケティング事業を手掛け、特にWEB制作やコンテンツ制作に強みを持つ。両社が連携することで、金融業界の既存顧客に対してより広範なデジタルマーケティング支援が可能になるとともに、新たな顧客獲得を目指すとしている。なお、取得価額及び株式譲渡実行日は確定次第公表するという。

アクリート <4395>  2,342円 (+161円、+7.4%)

 アクリート <4395> [東証M]が6日ぶりに急反発。同社は16日取引終了後に、SMS配信事業を手掛けるXoxzo(東京都台東区)の株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。同社は国内網を用いたSMS配信事業を行っており、国際網を主としたSMS配信事業を展開するXoxzoをグループに加えることで、多様な顧客ニーズに対応可能となり、一定規模を持つ国際網SMS配信市場で更なる顧客拡大や新たな顧客層へのリーチを実現し、SMS配信市場全体でのシェアを高めるとしている。なお、取得株式数は201株(議決権所有割合は67.0%)で、取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は約2億3300万円。株式譲渡実行日は10月7日を予定している。

ファーマF <2929>  2,810円 (+159円、+6.0%)

 ファーマフーズ <2929> が5日ぶりに急反発。16日の取引終了後、三洋化成工業 <4471> と両社の開発・技術力を融合させた「アグリ・ニュートリション基本計画」を策定したと発表。同計画は、世界の農業危機をバイオテクノロジーで救うのが狙い。三洋化成の界面制御技術とファーマFの発酵抽出技術の融合により、バイオスティミュラントを活用した新たなペプチド農業を確立し、宮崎県新富町で農業支援を本格展開するとしている。

フィルC <3267>  3,250円 (+185円、+6.0%)

 フィル・カンパニー <3267> が急反発。16日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を50億円から51億5000万円(前期比29.7%増)へ、営業利益を5億2000万円から6億7600万円(同5.2倍)へ、純利益を2億4000万円から3億2000万円(同16.8倍)へ上方修正したことが好感された。同日付で販売用不動産である東京都大田区の土地・建物(空中店舗フィル・パーク)の売却契約を締結したと発表しており、販売額が計画を上回ったことが要因としている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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