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ピアラのニュース
■業績動向
1. 2019年12月期第2四半期累計の業績概要
ピアラ<7044>の2019年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で6,279百万円、営業利益で162百万円、経常利益で163百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で117百万円となった。前年同期との比較はないものの売上高、売上総利益は半期ベースで過去最高を更新し、期初会社計画比でも売上高で3.1%、営業利益で44.8%上回るなど好調に推移した。営業利益の上振れ要因については、増収効果に加えて人的効率化に取り組んだことにより採用教育費や広告宣伝費、業務委託費などが計画を下回ったことが主因となっている。なお、2019年5月に本社の増床移転に伴い、関連費用として1億円弱を販管費として計上している。最大収容人員は220名、当第2四半期末の従業員数は単独ベースで118名(前期末105名)となっており、人員を増員する環境が整ったことになる。
四半期ベースの売上高と売上総利益の推移を見ると、当第2四半期(2019年4月-6月)は売上高で前年同期比22%増の3,457百万円、売上総利益は同24%増の580百万円といずれも伸び率が第1四半期よりも加速している。これは第2四半期に複数商品で販売が大きく伸長し、KPI保証サービスの成果報酬が増加したことが主因となっている。貢献度が大きかった商品としては、第一三共<4568>のグループ会社で化粧品・健康食品等の通販企業である(株)アイムの「リゲイントリプルフォース」で前四半期比199%増、A社のクレンジング商材が同481%増、通販企業大手の(株)ディノス・セシールの化粧品「イミニ リペアセラム」が同42%増と伸びた。これらヒット商品が複数出たことにより、1社当たり売上単価も50万円強と前年同期比で2割弱上昇した。通販商品でヒットするとB&H、食品領域では3年程度ヒットが続く傾向にあるため、下期以降も好調な販売が見込まれる。
2019年12月期業績はKPI保証サービスの好調と生産性向上により会社計画を上回る可能性が高い
2. 2019年12月期業績見通し
2019年12月期の業績は売上高で前期比20.7%増の12,775百万円、営業利益で同24.0%増の395百万円、経常利益で同29.4%増の389百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同42.0%増の273百万円と過去最高業績を更新する見通し。期初会社計画は据え置いているが、利益面では第2四半期まで計画を大きく上回っていること、下期についても人的効率化をさらに促進していくことから、利益面では計画を上回る可能性が高いと弊社では見ている。
売上高については、KPI保証サービスの引き合い好調によりECマーケティングテックで前期比21%増収を見込んでいる。前述したように同社独自のKPI保証によるマーケティング支援サービスは顧客メリットも大きいことから、足下では多くのプロモーション依頼が舞い込んできている(顧客数で数十社超)。同社は事業リスクの観点から全ての案件に占める新規案件の比率を一定水準に抑えているため、全ての案件を受注しているわけではなく、候補案件のなかから同社でマーケティング施策を行うことで、売上アップの効果が期待できる案件を選別し、新規案件として取り組んでいる。また、上期にヒットした商品については下期も継続して収益貢献が見込まれることもあり、会社計画は達成可能と見られる。
一方、広告マーケティングについても前期比20%超の増収が見込まれている。郵便局等でのリアルプロモーションの取り組みを強化しているほか、タイやベトナムへの越境EC支援事業や、2019年8月からスタートした中国越境ECモールの最大手「Kaola.com」を通じたマーケティング支援サービス等が拡大する見通し。
また、新規事業として2019年7月に発表した商品開発プロデュース「BEATMAKER」についても、スポーツ関連企業との業務提携等による今後の展開が期待される。具体的には、2019年8月にプロスポーツ選手のマネジメント業務等を行う(株)UDN SPORTSと業務提携し、モノ(オリジナル商品の開発販売)とコト(サッカー教室・大会等の企画)に関するプロデュース支援を行っていくことを発表している。既に、一部の商品については開発が終わっており、販売開始を待つ段階となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2019年12月期第2四半期累計の業績概要
ピアラ<7044>の2019年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で6,279百万円、営業利益で162百万円、経常利益で163百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で117百万円となった。前年同期との比較はないものの売上高、売上総利益は半期ベースで過去最高を更新し、期初会社計画比でも売上高で3.1%、営業利益で44.8%上回るなど好調に推移した。営業利益の上振れ要因については、増収効果に加えて人的効率化に取り組んだことにより採用教育費や広告宣伝費、業務委託費などが計画を下回ったことが主因となっている。なお、2019年5月に本社の増床移転に伴い、関連費用として1億円弱を販管費として計上している。最大収容人員は220名、当第2四半期末の従業員数は単独ベースで118名(前期末105名)となっており、人員を増員する環境が整ったことになる。
四半期ベースの売上高と売上総利益の推移を見ると、当第2四半期(2019年4月-6月)は売上高で前年同期比22%増の3,457百万円、売上総利益は同24%増の580百万円といずれも伸び率が第1四半期よりも加速している。これは第2四半期に複数商品で販売が大きく伸長し、KPI保証サービスの成果報酬が増加したことが主因となっている。貢献度が大きかった商品としては、第一三共<4568>のグループ会社で化粧品・健康食品等の通販企業である(株)アイムの「リゲイントリプルフォース」で前四半期比199%増、A社のクレンジング商材が同481%増、通販企業大手の(株)ディノス・セシールの化粧品「イミニ リペアセラム」が同42%増と伸びた。これらヒット商品が複数出たことにより、1社当たり売上単価も50万円強と前年同期比で2割弱上昇した。通販商品でヒットするとB&H、食品領域では3年程度ヒットが続く傾向にあるため、下期以降も好調な販売が見込まれる。
2019年12月期業績はKPI保証サービスの好調と生産性向上により会社計画を上回る可能性が高い
2. 2019年12月期業績見通し
2019年12月期の業績は売上高で前期比20.7%増の12,775百万円、営業利益で同24.0%増の395百万円、経常利益で同29.4%増の389百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同42.0%増の273百万円と過去最高業績を更新する見通し。期初会社計画は据え置いているが、利益面では第2四半期まで計画を大きく上回っていること、下期についても人的効率化をさらに促進していくことから、利益面では計画を上回る可能性が高いと弊社では見ている。
売上高については、KPI保証サービスの引き合い好調によりECマーケティングテックで前期比21%増収を見込んでいる。前述したように同社独自のKPI保証によるマーケティング支援サービスは顧客メリットも大きいことから、足下では多くのプロモーション依頼が舞い込んできている(顧客数で数十社超)。同社は事業リスクの観点から全ての案件に占める新規案件の比率を一定水準に抑えているため、全ての案件を受注しているわけではなく、候補案件のなかから同社でマーケティング施策を行うことで、売上アップの効果が期待できる案件を選別し、新規案件として取り組んでいる。また、上期にヒットした商品については下期も継続して収益貢献が見込まれることもあり、会社計画は達成可能と見られる。
一方、広告マーケティングについても前期比20%超の増収が見込まれている。郵便局等でのリアルプロモーションの取り組みを強化しているほか、タイやベトナムへの越境EC支援事業や、2019年8月からスタートした中国越境ECモールの最大手「Kaola.com」を通じたマーケティング支援サービス等が拡大する見通し。
また、新規事業として2019年7月に発表した商品開発プロデュース「BEATMAKER」についても、スポーツ関連企業との業務提携等による今後の展開が期待される。具体的には、2019年8月にプロスポーツ選手のマネジメント業務等を行う(株)UDN SPORTSと業務提携し、モノ(オリジナル商品の開発販売)とコト(サッカー教室・大会等の企画)に関するプロデュース支援を行っていくことを発表している。既に、一部の商品については開発が終わっており、販売開始を待つ段階となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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