エルナーは後場出来高を伴って急動意、年初来高値１２５円に肉薄

　エルナー<6972>は後場に入って急動意をみせている。一時、前日比１５円高の１２１円まで買い進まれ、１３日につけた年初来高値の１２５円に肉薄する場面があった。

　同社はコンデンサ、プリント回路の製造を２本柱とする電子部品メーカー。収益急回復基調に加え、中国企業との資本・業務提携により今後の展開力が増してきたことが市場の注目を集めている。

　同社が５月１２日に発表した１７年１２月期第１四半期（１～３月）の決算は、車載関連分野の好調で、連結営業利益が２億７５００万円（前年同期比約２倍）を達成した。また、プリント回路事業は、これまで低採算の案件が多く赤字継続を強いられてきたものの、ようやく１７年１２月期第１四半期で回復基調に転じてきた。

　さらに、今年４月に中国企業の南通江海電容器への第三者割当を実施、割当価格が１株＝９４円となっていることから下値不安が少ないとの見方も出ている。この中国企業とはコンデンサの合弁会社を設立し、車載向けコンデンサ製造の強化に乗り出す計画だ。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）