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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2022/08/12 18:05

<4362> 日本精化

四季報より 業種:化学。

【特色】樟脳・脂肪酸誘導体で高シェア、化粧品・医薬品原料が成長。家庭用製品も。中国に生産子会社

【利益高原】ラノリンと医薬用リン脂質が輸出主導に好調。香粧品は国内でコロナ前水準回復、海外開拓進む。脂肪酸アマイド伸び、家庭用は特需剥落でも安定。ただ原料高と開発費増で営業益横ばい。連続増配。

【力 点】香粧品は植物由来、非遺伝子組み換え原料拡大。精密化学品は次世代太陽電池向け正孔輸送材料等の開発推進。神戸工場は再生エネ100%電力に切り替え。

2022年7月28日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益-0.6%の48.50億円、経常利益+1.4%の52.00億円の減収・増益の見通し。

2021年1月20日の1345円、5月27日の1336円を2点底にして急騰し、9月17日に2700円の年初来高値をつけました。ここをピークにして11月25日に1900円まで下げ、ここから2022年1月12日に2496円まで上昇し、ここを戻り天井(2番天井)にして、1月28日に1827円まで急落し、2496円を高値、1827円を安値とする直角三角形の保ち合いとなり、この中の煮詰まったところで、7月1日の1823円を安値に直角三角形の上値の下降トレンド(A)をぬけて7月25日に2048円まで上昇し、その後もみあって本日8月12日に2049円まで上昇し、もみあいとなっています。
 

<5363> TYK

四季報より 業種:ガラス・土石製品。

【特色】鉄鋼向け耐火物の大手。海外展開で先行し、米国、欧州、台湾、中国に生産拠点。炭素製品を育成

【着実増】国内はエンジニアリングが端境期続き横ばいやっと。だがセラミックスは高水準維持。柱の鉄鋼向け耐火物は円安で輸出が伸長。欧州やアジア堅調続く。原材料高で前半費用先行も、後半にかけて値上げ浸透し、通期営業増益。減損特損ない。

【新鋭化】国内工場は新鋭設備への更新で自動化や高負荷作業の軽減化を継続。英国工場は人手不足対策で省人化投資を検討。

2022年8月10日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+4.6%の32.35億円、経常利益+0.0%の35.55億円と増収の見通し。

2020年3月17日の201円でコロナ相場での底打ちからの上昇トレンド(A)の中で、4月9日に302円まで自律反発し、4月22日に266円まで押し目を入れて、6月23日に361円の高値をつけました。ここから7月31日に268円まで下げたあと、9月18日に354円の戻り高値をつけ、上昇トレンド(A)を切って、10月19日の310円、10月26日の312円と2点底をつけて、もみあい12月18日に373円の年初来高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(B)に転換しています。この下降トレンド(B)の中で、2021年9月17日の355円の高値からの下落で、11月30日に293円まで下げてもみあい、今年の1月26日に311円の高値をつけて再下落となり、3月9日に271円まで下げました。ここからの反発で5月18日に314円まで戻すものの再下落となり、6月23日に265円まで下げて年初来安値となっています。
 

 

<8005> スクロール

四季報より 業種:小売業。

【特色】生協向けカタログ通販からM&Aでネット通販等へ展開。PB化粧品、物流等受託も。旧ムトウ

【続 落】新規客の獲得進む他社向け物流代行は、営業活動強化や物流拠点拡大進め着実増。だが、柱の生協向け通販や家具などECは巣ごもり特需消失。原価低減進めるも原料高騰や円安も痛手。営業益続落。

【拡 充】通販は地域別商材展開で、スギHDとの提携による医薬品や健康食品の品ぞろえ拡充、今夏より取り扱い開始。決済代行は対応決済種類の拡充でサービス強化。

2022年7月29日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益-18.6%の57.00億円、経常利益-18.3%の58.00億円と2期連続の減収・減益の見通し。

2020年3月13日に236円のコロナ相場での底打ちから反発し、10月15日に1069円まで上昇しました。ここらの調整で11月10日の673円、12月22日の693円と2点底をつけ、上昇トレンド(A)を形成。この中で2021年2月18日に1485円の年初来高値をつけ、短期の下降トレンド(B)に転換しました。その後、6月21日に803円の安値をつけて、8月3日に985円まで上昇し、1000円水準を上値に下値は750円でもみあってボックス相場となっています。このボックス相場(X)の中で、高値は2021年11月4日の995円、安値は12月20日の750円で直近では、7月21日の957円まで上昇し、8月10日に772円まで下げています。基本が756~974円のボックス相場だとすると下限近辺で買って上限で利食いとなります。
 

 

<6962> 大真空

四季報より 業種:電気機器。

【特色】水晶デバイス総合大手。音叉型や民生用振動子などシェア首位級。人工水晶から一貫生産に強み

【最高益】水晶製品はスマホ向けが中国都市封鎖で出足停滞も後半挽回で堅調維持。車載向けはADAS関連の需要旺盛。償却費増や原材料高こなし営業増益。営業外の為替差益見込まず。特損消える。連続増配。

【積極投資】高付加価値のフォトリソタイプを中心に増産投資を積極化。BCP対応で、多種製品を生産可能なラインを構築中。6月総会後、監査等委員会設置会社に移行。

2022年5月13日に実績と予想を発表。2022年3月期本決算は、前期比で営業利益+148.6%の51.94億円、経常利益+158.5%の65.47億円の増収・増益でした。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+15.5%の60.00億円、経常利益-11.4%の58.00億円の増収・減益の見通し。

2021年4月28日の576円の安値からの上昇で、6月18日に1126円まで上昇し、8月20日に732円まで下げて、ここから上昇トレンド(A)を形成しました。この中で9月14日に1163円の高値をつけて、もみあい10月28日の980円を安値に急騰し、11月22日に1790円の年初来高値をつけ、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、今年の3月8日に933円まで下落して反発し、3月31日の1248円、4月20日の1260円と2点天井をつくって再下落となり、7月13日の845円で当面の底打ちとなって反発し、下降トレンド(B)を上にぬいてきています。
 

 

<7745> A&Dホロンホールディングス

四季報より 業種:精密機器。

【特色】産業、医療用の計量・計測機器メーカー。半導体関連装置のホロンを22年4月に完全子会社化

【増 配】医療・健康機器はコロナ特需一服で反動減。上期はロシアで低迷続く。ただ、EV投資拡大で柱の計量機器は続伸。コロナ影響薄れDSPも回復続く。半導体関連は顧客の設備投資旺盛で伸長。営業増益。

【新中計】25年3月期に売上高639億円、営業利益92億円の新中計。半導体関連拡大が成長のカギ。医療健康はICT対応強化などで24年3月期から再成長目指す。

2022年8月4日発表。2023年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+9.2%の60.00億円、経常利益+4.7%の58.70億円と6期連続の増収・増益の見通し。

2020年10月30日の612円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2021年2月10日の1451円、4月19日の1140円と2点天井をつけ下落となって7月20日に945円まで下げ、8月20日の963円、10月5日の958円と3点底をつけて反発しました、この10月5日の958円からの上昇で11月11日に1414円まで上昇し、ここを戻り高値にしてピークとなり、短期の下降トレンド(B)へ転換しました。この中で今年の3月9日に723円の安値をつけて短期の上昇トレンド(C)へ転換し、5月16日には下降トレンド(B)を上にぬけて1065円の戻り高値をつけました。ここを目先の高値にして下落となり、短期の上昇トレンド(C)を切って6月20日に850円まで下げてもみあい、8月4日に1005円まで調整となっています。チャートの形をみると約840~1000円のボックス相場となっており、業績からみると、このボックス相場の下限近辺で買って上限近辺で利食う投資法となります。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム
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