エスペックが６日ぶりに反発、調整一巡感強まり見直し買い、１１年３月期は黒字転換が有力

　エスペックが出来高を伴い６日ぶりに反発。後場に入って６８円高の７９３円まで買われ一段高。環境試験機器の大手で、６日に８８８円の年初来高値を付けたあと、日足と２５日移動平均線とのプラスカイ離拡大からミニ調整局面にあった。１６日には日足が２５日移動平均線を割り込んだものの、１９日には急速に下げ渋ったことで調整一巡感が強まり、買い戻し、ないしは見直し買いが入ってきている。

　集計中の１０年３月期の連結営業損益は期前半の不振が響き、１１億円の赤字（前期は５億９００万円の黒字）となった見込みだが、四半期ベースでは自動車業界や半導体業界からの受注復調により、第４四半期（１０年１－３月）段階で６億円弱の黒字に転じたもようで、１１年３月期は大幅増益転換が有望視される。

　日足は、２５日移動平均線に続いて、５日移動平均線も上抜くなど基調転換を示唆しているが、時価は連結ＰＢＲ０．６７倍と出遅れ感もあり、当面は水準訂正の動きが予想される。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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