チノーが大幅続伸、２２年３月期営業利益予想の上方修正と株主優待制度の新設を好感

　チノー<6850.T>が大幅続伸している。１０日の取引終了後、２２年３月期の連結業績予想について、売上高は２２３億円（前期比５．８％増）の従来見通しを据え置いたものの、営業利益を１２億円から１３億円（同１４．４％増）へ、純利益を８億円から８億５０００万円（同３４．１％減）へ上方修正したことが好感されている。

　上期において、計測制御機器及びセンサー需要の回復による売上高の増加があったことや、計装システムの原価率の改善などが寄与する見通し。なお、同時に発表した第２四半期累計（４～９月）決算は、売上高９７億１１００万円（前年同期比４．３％増）、営業利益３億８７００万円（同３．９倍）、純利益２億４９００万円（同５３．４％減）だった。

　また、２２年３月３１日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視されている。毎年３月末時点で３単元（３００株）以上を保有する株主を対象に、特設サイトで食品、電化製品、公益法人などへの寄付など４０００種類以上の商品と交換できる株主優待ポイントを保有株数に応じて４０００～４万ポイント付与する。

出所：MINKABU PRESS