船井電機が続伸、１１年３月期も２ケタ増益基調見通しを材料視

　船井電機 が出来高を伴い続伸。一時２４５円高の３７７０円まで買われる場面もみられた。北米市場に強い民生用電子機器メーカーで、１０日に１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表。１０年３月期の連結営業利益は計画の１２０億円に対しやや未達も、１１１億４８００万円（前期比７．９倍）と大幅増益で着地。１１年３月期も連結営業利益１３０億円（前期比１６．６％増）と２ケタ増益基調の見通しにあることが材料視されている。

　１０年３月期の計画未達は、競争激化によるフィリップスブランドの液晶テレビの採算が低下したため。１１年３月期はフィリップスブランドの比率引き下げにより、採算改善を狙い、これが増益見通しの主因となっている。

　この会社側予想に対して、三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券は、１１日付のサマリーで同社を取り上げ、液晶テレビの収益悪化を懸念し、１１年３月期の連結営業利益を１００億円（前期比１０．３％減）と予想し、慎重にみている。目標株価は３５５０円とし、時価は目標株価と同水準とみて、レーティングは中立の「３」を継続している。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社