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アンリツのニュース
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、通信速度1テラ超時代の光伝送デバイス評価に必要な140Gbaud PAM4広帯域リニアアンプ[*1] AH15199Bの販売を、7月24日から開始いたします。
今回開発した広帯域リニアアンプは、-6dB帯域で200kHzから135GHzと広い周波数特性を有しており、140GbaudまでのPAM4 [*2] 信号を2.0Vppまで増幅することができます。信号の増幅度を表すゲイン特性[*3] は+15.5dBと高く、信号の正しいタイミングからのゆらぎを表すジッタ特性[*4] は300fsと低い値を実現しており、伝送路で減衰した信号を高品質な波形のまま忠実に増幅して出力することができます。
またAH15199Bは、DSP[*5]など各信号源からの140Gbaud PAM4信号を増幅し、高振幅が必要な変調器などのデバイスを直接駆動(ドライブ)することができます。そのため、次世代の伝送方式として注目されている800GbEや1.6TbEのデジタルコヒーレント[*6]方式、および、光通信で広く用いられるIM-DD[*7]方式の光変調器を評価する時の増幅器(ドライバ)として適しています。
アンリツは、今回の広帯域リニアアンプの販売により、高速ネットワークの普及、円滑な運用に貢献いたします。
開発の背景
AIおよびMachine learning関連のトラフィックが増加しており、サーバーやネットワーク機器の通信速度のさらなる高速化が課題となっています。
高速ネットワークを支える次世代イーサネット規格 IEEE802.3では、IM-DD方式の他に、800GBASE-LR1(10km用)、 800GBASE-ER1-20(20km用)および800GBASE-ER1(40km用)など、デジタルコヒーレント方式の採用も決定しています。また光通信技術の共通仕様を検討するOIF(Optical Internetworking Forum)では、光ネットワークの大容量化を支える800ZRや1600ZR、コヒーレントといった光伝送技術の共通仕様の検討を進めており、1テラ超の光伝送システムの研究が加速しています。一方、通信速度が速くなると、信号の減衰量が大きくなる特性があることから、PAM信号を忠実に増幅し、かつ、変調器を直接ドライブできる高出力なリニアドライバが求められていました。
製品概要
AH15199Bは、140Gbaud PAM4で2.0Vpp信号評価に対応した高出力リニアアンプです。従来モデル(AH15199A)と比較し、帯域幅が22GHz拡大しています。また、140Gのボーレートによる高速・高出力(2Vpp)データ伝送を、1.5W以下の低消費電力で実現しています。「Gbaud」はデータ伝送速度を表す単位で、140Gbaudの場合、1秒間に1,400億回の信号変化が行われる通信速度の単位です。
AH15199Bは、小型化した専用電源を標準装備し、電源の取り扱い不備によるリニアアンプの破損リスクを低減しています。
対象市場・用途
対象市場:光・電気高速デバイスメーカー、光信号試験用の計測器メーカー
用途:140Gbaud対応の高速光デバイス評価
AH seriesドライバ/アンプモジュールについてもっと詳しく
https://www.anritsu.com/ja-jp/sensing-devices/products/driver-amp-module
用語解説
[※1] リニアアンプ
入力した信号を一定の比率で増幅して出力するための増幅器。リニアアンプは、光通信ネットワークで使用される光変調器等を駆動させるために必要とされている。
[※2] PAM4
PAMはPulse Amplitude Modulationの略。振幅変調により伝送容量を向上させる方式。PAM4は4値(00, 01, 10, 11)での振幅変調方式のこと。
[※3] ゲイン特性
入力した正弦波の「周波数」と、その入力した正弦波の振幅に対して出力される正弦波の振幅が何倍になるかという「ゲイン」との関係を表したもので、「周波数」を対数目盛で横軸にとり、「ゲイン」を dB という単位で縦軸にとった特性のこと。
[※4] ジッタ特性
0と1で表されるデジタル信号の品質を示す指標のひとつで、信号の「タイミングの揺らぎ」のこと。ジッタが大きいと、デジタル信号の値の取り込みエラーが発生する。
[※5] DSP
Digital Signal Processorの略。デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサで、一般にリアルタイムコンピューティングで使われる。
[※6] デジタルコヒーレント
光の位相や偏波を使って情報を伝送する方式のこと。信号劣化が少ないため長距離での大容量の信号を送るのに適している。
[※7] IM-DD
Intensity Modulation-Direct Detection(強度変調直接検波)の略。光の強度に情報を載せ、受信素子でそれを検出する強度変調直接検波方式のこと。
今回開発した広帯域リニアアンプは、-6dB帯域で200kHzから135GHzと広い周波数特性を有しており、140GbaudまでのPAM4 [*2] 信号を2.0Vppまで増幅することができます。信号の増幅度を表すゲイン特性[*3] は+15.5dBと高く、信号の正しいタイミングからのゆらぎを表すジッタ特性[*4] は300fsと低い値を実現しており、伝送路で減衰した信号を高品質な波形のまま忠実に増幅して出力することができます。
またAH15199Bは、DSP[*5]など各信号源からの140Gbaud PAM4信号を増幅し、高振幅が必要な変調器などのデバイスを直接駆動(ドライブ)することができます。そのため、次世代の伝送方式として注目されている800GbEや1.6TbEのデジタルコヒーレント[*6]方式、および、光通信で広く用いられるIM-DD[*7]方式の光変調器を評価する時の増幅器(ドライバ)として適しています。
アンリツは、今回の広帯域リニアアンプの販売により、高速ネットワークの普及、円滑な運用に貢献いたします。
開発の背景
AIおよびMachine learning関連のトラフィックが増加しており、サーバーやネットワーク機器の通信速度のさらなる高速化が課題となっています。
高速ネットワークを支える次世代イーサネット規格 IEEE802.3では、IM-DD方式の他に、800GBASE-LR1(10km用)、 800GBASE-ER1-20(20km用)および800GBASE-ER1(40km用)など、デジタルコヒーレント方式の採用も決定しています。また光通信技術の共通仕様を検討するOIF(Optical Internetworking Forum)では、光ネットワークの大容量化を支える800ZRや1600ZR、コヒーレントといった光伝送技術の共通仕様の検討を進めており、1テラ超の光伝送システムの研究が加速しています。一方、通信速度が速くなると、信号の減衰量が大きくなる特性があることから、PAM信号を忠実に増幅し、かつ、変調器を直接ドライブできる高出力なリニアドライバが求められていました。
製品概要
AH15199Bは、140Gbaud PAM4で2.0Vpp信号評価に対応した高出力リニアアンプです。従来モデル(AH15199A)と比較し、帯域幅が22GHz拡大しています。また、140Gのボーレートによる高速・高出力(2Vpp)データ伝送を、1.5W以下の低消費電力で実現しています。「Gbaud」はデータ伝送速度を表す単位で、140Gbaudの場合、1秒間に1,400億回の信号変化が行われる通信速度の単位です。
AH15199Bは、小型化した専用電源を標準装備し、電源の取り扱い不備によるリニアアンプの破損リスクを低減しています。
対象市場・用途
対象市場:光・電気高速デバイスメーカー、光信号試験用の計測器メーカー
用途:140Gbaud対応の高速光デバイス評価
AH seriesドライバ/アンプモジュールについてもっと詳しく
https://www.anritsu.com/ja-jp/sensing-devices/products/driver-amp-module
用語解説
[※1] リニアアンプ
入力した信号を一定の比率で増幅して出力するための増幅器。リニアアンプは、光通信ネットワークで使用される光変調器等を駆動させるために必要とされている。
[※2] PAM4
PAMはPulse Amplitude Modulationの略。振幅変調により伝送容量を向上させる方式。PAM4は4値(00, 01, 10, 11)での振幅変調方式のこと。
[※3] ゲイン特性
入力した正弦波の「周波数」と、その入力した正弦波の振幅に対して出力される正弦波の振幅が何倍になるかという「ゲイン」との関係を表したもので、「周波数」を対数目盛で横軸にとり、「ゲイン」を dB という単位で縦軸にとった特性のこと。
[※4] ジッタ特性
0と1で表されるデジタル信号の品質を示す指標のひとつで、信号の「タイミングの揺らぎ」のこと。ジッタが大きいと、デジタル信号の値の取り込みエラーが発生する。
[※5] DSP
Digital Signal Processorの略。デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサで、一般にリアルタイムコンピューティングで使われる。
[※6] デジタルコヒーレント
光の位相や偏波を使って情報を伝送する方式のこと。信号劣化が少ないため長距離での大容量の信号を送るのに適している。
[※7] IM-DD
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