シャープの１１年３月期営業利益は前期比２．３倍の１２００億円と急伸へ

　シャープは２７日の引け後、１０年３月期の連結決算と１１年３月期の見通しを発表した。

　１０年３月期は、海外向けの液晶テレビの減少、部品事業の競争激化から、売上高は前期比３．２％減の２兆７５５９億４８００万円にとどまったが、利益面では総経費削減の取り組みや積極的な事業展開が奏功、営業損益５１９億３００万円の黒字（前期は５５４億８１００万円の赤字）、最終損益４３億９７００万円の黒字（同１２５８億１５００万円の赤字）と、黒字に転換した。

　１１年３月期は世界的な景気の復調や、液晶パネル、太陽電池を生産する「グリーンフロント堺」の生産本格寄与もあり、続伸の見通し。売上高は前期比１２．５％増の３兆１０００億円、営業利益は同２．３１倍の１２００億円、純利益は同１１．３７倍の５００億円と、特に利益面で大きく伸びる予想だ。

　２７日の終値は、２４円高の１２５４円。（高野龍一）



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提供：モーニングスター社

シャープ、マイクロソフトと共同で欧米向け携帯電話市場に本格参入

　シャープは１３日、米マイクロソフト（ＭＳ）と協業し欧米市場に本格参入すると発表した。ＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）などのモバイルコミュニケーションを快適に使える新クラウドサービスと、これに最適化したＧＵＩ（グラフィック・ユーザー・インターフェース）を搭載したスマートフォン「ＫＩＮ（キン）」を欧米市場向けに展開する。

　シャープの携帯端末開発技術や液晶技術、ＭＳが持つクラウドサービス、ソフトウエア技術を融合。ＳＮＳ専用のアプリケーションを立ち上げることなく、友人や家族がＳＮＳ上で更新した情報を端末上でリアルタイムに表示できる。

　米国では５月にベライゾンワイヤレス、また欧州では秋にボーダフォンから２．６型液晶と３．４型液晶の２タイプを発売。ただ、日本での発売については「環境が整ったら考えるが、現在は未定」（広報）とする。

　１３日終値は１１円高の１１９９円。



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