＜動意株・２０日＞（大引け）＝京三製、アルファポリス、メンバーズなど

　京三製作所<6742.T>＝後場終盤に急上昇。同社は午後２時ごろ、１８年３月期の連結業績予想について、売上高を７００億円から７２０億円（前期比２０．０％増）へ、営業利益を３５億円から４３億円（同２．８倍）へ、純利益を２６億円から３２億円（同３．５倍）へ上方修正したことが好感されている。信号システム事業が計画通りで進捗していることに加えて、電気機器事業の受注が予想を上回る見込みであることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来５円を予定していた期末配当予想を３円増額して８円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。なお、年間配当は１３円（前期１３円）となる予定だ。

　アルファポリス<9467.T>＝続伸。この日の寄り前、同社刊行の一般文芸書「居酒屋ぼったくり」が、１８年春にテレビドラマ化されることが決定したと発表しており、これを契機とした関連書籍の売り上げ増などを期待した買いが入っている。同作は、東京下町にひっそりと佇む居酒屋「ぼったくり」を舞台に、旨いものと人々のふれあいを描いた作品。１４年５月に第１巻が発売されて以降、男女問わず幅広い年齢層に支持され、第１巻は増刷１３刷、発行部数は１１万部となる人気タイトルとなっている。なお、ドラマ化の告知にあわせて、きょう付で原作シリーズ最新刊の単行本およびコミックを刊行している。

　メンバーズ<2130.T>＝大幅高。同社は１９日の取引終了後、集計中の第２四半期累計（４～９月）連結業績について、売上高が従来予想の３３億７５００万円から３４億円へ、営業利益が９０００万円から１億８０００万円へ、純利益が５４００万円から１億５００万円へ上振れたようだと発表しており、これが好感されている。既存顧客の取引が堅調に推移していることを背景に売り上げが計画通り推移したことに加えて、新規子会社設立やＭ＆Ａによる連結子会社２社の増加および業績の拡大が寄与した。また、内製化や生産性向上の取り組みによる残業手当などの削減に加えて、積極的な中途採用計画に対して一部進捗に遅れがあったことも利益を押し上げたとしている。なお、日本基準からＩＦＲＳに変更したため、前年同期との比較はない。

　ｅｎｉｓｈ<3667.T>＝急反騰。同社が１８日に配信を開始した、アイドルグループ「欅坂４６」初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」が、この日朝のｉＰｈｏｎｅおよびｉＰａｄの無料ゲームランキングでトップとなっており、滑り出し好調による業績への寄与を期待した買いが入っている。同アプリは、グループが歩んだ成長の軌跡と、メンバーが努力し続けることで起こした奇跡をたどるドキュメンタリーライブパズルゲーム。運命のオーディションから物語はスタートし、プレイヤーは新米マネージャーとしてメンバーを支え、彼女たちとともに成長していくというストーリーとなっている。

　スペースシャワーネットワーク<4838.T>＝ストップ高。同社は１９日の取引終了後、１８年３月期の連結業績予想について、売上高を１４５億５０００万円から１４８億８７００万円（前期比０．６％増）へ、営業利益を３億３８００万円から５億３５００万円（同９．０％減）へ、純利益を２億２２００万円から３億５０００万円（同０．３％増）へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。８月に３日間開催した主催音楽フェスティバル「ＳＰＡＣＥ　ＳＨＯＷＥＲ　ＳＷＥＥＴ　ＬＯＶＥ　ＳＨＯＷＥＲ　２０１７」が過去最大となる約７万人の動員となったことに加えて、ＣＤパッケージ商品の販売数や、デジタル音楽配信のダウンロード数が想定を上回り好調に推移したことなどが要因としている。

　トーセ<4728.T>＝急反発。同社は１９日、スクウェア･エニックス（東京都新宿区）が１９日に発売したプレイステーション４など用ソフト「いただきストリート　ドラゴンクエスト＆ファイナルファンタジー　３０ｔｈ　ＡＮＮＩＶＥＲＳＡＲＹ」の開発をサポートしたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同ゲームは、大人気ボードゲーム「いただきストリート」の最新作が「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」の３０周年を記念してコラボした作品。サイコロを振って、盤上のマスを進みながら自分の店を手に入れ大きくするという内容で、コラボとして「ドラゴンクエスト×オンライン」から勇者姫アンルシアや冥王ネルゲルなどが参戦している。

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出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）