◆前期の連結経常利益は87.1％増の75.7億円に拡大し、従来予想の72億円を上回って着地。続く15年3月期も40.0％増の106億円に伸び、市場予想の96億円前後を上回る見通しとなった。今期も主力の半導体事業は白物家電・車載向けを中心に好調を見込む。前期に赤字だったCCFL事業からの撤退も利益改善に貢献する。


今期経常は40％増益へ

　5月9日大引け後(15:00)に決算を発表。14年3月期の連結経常利益は前の期比87.1％増の75.7億円に伸び、15年3月期も前期比40.0％増の106億円に拡大する見通しとなった。3期連続増益になる。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比64.6％増の40.7億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の7.1％→9.3％に改善した。



特色
電源３社の一角。半導体技術を核に応用製品展開。自動車と白モノ家電向け強化、基地局向けも

解説記事
【一段増】半導体に円安効果。だが白モノ家電用が想定未達。パワーモジュール悪化。前号より営業増益幅縮小。15年３月期は白モノ家電用に下期増産効果。車載向け半導体も高水準。営業益一段増加。税平常化。
【半導体】日立超ＬＳＩシステムズのマイコン事業譲受、デジタル電源制御の技術取得。車載分野などの自社製品へ導入検討。７月に半導体の生産能力８割増強完了。

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