戸上電が一時１９％高、１９年３月期業績予想を上方修正し配当を１５円増額へ

　戸上電機製作所<6643.T>が急騰し一時、前日比２６０円（１９．５％）高の１５９０円に買われている。４日の取引終了後、１９年３月期の連結業績予想について、売上高を２１８億円から２２１億円（前期比３．８％減）へ、営業利益を１４億円から１７億４０００万円（同１１．０％減）へ、純利益を１０億円から１２億４０００万円（同１９．３％減）へ上方修正したことが好感されている。

　売上高は従来予想を若干上回る見通しだが、グループ全体で徹底したコストダウンを推進するとともに、１８年２月に本格稼動した電子制御器工場をはじめとした生産体制の再編・強化を図ったことで利益は計画を大きく上振れる見通しとした。

　また、業績予想の修正に伴い、従来３０円を予定していた期末配当を１５円増額して４５円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。年間配当は７５円（従来予想６０円）となる予定だ。

　なお、同時に発表した第３四半期累計（１８年４～１２月）決算は、売上高１５６億９２００万円（前年同期比５．８％減）、営業利益９億４４００万円（同４０．６％減）、純利益６億８６００万円（同４６．７％減）だった。

出所：minkabuPRESS