Ｉ・ＰＥＸ、前期経常を54％下方修正、配当も10円減額

　Ｉ－ＰＥＸ <6640> [東証Ｐ] が1月5日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。22年12月期の連結経常利益を従来予想の51億円→23.5億円(前の期は77億円)に53.9％下方修正し、減益率が33.8％減→69.5％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常損益も従来予想の20.7億円の黒字→6.7億円の赤字(前年同期は35.9億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、前期の年間配当を従来計画の50円→40円(前の期は50円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高の季節性から11月中旬以降に回復を見越していたノートパソコンメーカーの在庫調整に伴う生産縮小の動きが予想よりも長引いたこと、また業績が低迷するIT企業大手がデータセンター向けの投資抑制に動いたことによる急激なHDD生産調整の影響、さらには半導体不足や中国のコロナ拡大の影響による自動車の生産調整継続の影響等により、第４四半期は厳しい経営環境となりました。　各段階利益についても、上記変化による売上高減少とそれに起因する工場稼働損の増加に伴う利益減少、加えて、足元及び今後の市場や事業環境等を勘案し、一部の固定資産について減損処理を行うため、各利益ともに前回予想を下回る見通しとなりました。　以上の状況を踏まえ、2022年8月9日に発表いたしました通期連結業績予想について上記のとおり修正いたします。

　　当社は株主に対する安定的な利益還元を経営上の重要課題と認識しており、収益性の向上により得られる資金と成長投資の機会を総合的に勘案しつつ株主還元の拡充に取り組むことを基本方針としています。この方針に基づき、今回の2022年12月期の連結業績予想の修正を踏まえ、利益水準、財政状態などを総合的に勘案した結果、2022年12月期の期末配当予想につきましては、前回発表予想の1株当たり期末配当金30円から20円に修正することといたしました。これにより今期は、中間配当20円（実施済）、期末配当20円とし、年間配当金は40円となる予定です。　今後も財務健全性を確保しつつ、資本効率の向上を図るとともに、安定的な還元の継続に努めてまいります。（注）上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後の様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。