大日光、前期最終を一転赤字に下方修正

　大日光・エンジニアリング <6635> [ＪＱ] が2月10日大引け後(15:00)に業績修正を発表。21年12月期の連結最終損益を従来予想の7500万円の黒字→9000万円の赤字(前の期は3億0600万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結経常利益は従来予想の2億3000万円→2億7500万円(前の期は4億1500万円)に19.6％上方修正し、減益率が44.6％減→33.7％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結最終損益も従来予想の3100万円の黒字→1億3400万円の赤字(前年同期は3億0400万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年2月12日に公表した連結業績予想につきましては、産業機器用、医療機器用、遊技機器用等において主要顧客からの受注が増加したこと、また、香港子会社においてグループ外への部品販売が伸びたこと等により、売上高は前回発表予想を上回る見込であります。営業利益につきましては、電子部品供給逼迫の影響を受け、利益率の高い製品の出荷が計画通りに進まなかったこと等により、前回発表のレンジを若干下回る見込です。経常利益につきましては前回発表のレンジ内となる見込です。一方、親会社に帰属する当期純利益につきましては、中国深セン連結孫会社であるNEW TROIS ELECTRONICS (SHENZHEN) LTD.の生産終了に伴う早期退職費用引当金繰入額2億7千3百万円を特別損失に計上したことにより当期純損失を計上する見込みとなりました。以上より、2021年2月12日に公表した連結の通期業績予想値を修正いたします。なお、特別損失計上の内容に関しましては、本日開示いたしました『中国深セン連結孫会社における生産終了（中国恵州連結孫会社への生産移管）及び生産終了に伴う特別損失計上に関するお知らせ』をご参照ください。また、期末配当金につきましては、前回発表の１株につき期末配当5円の予想に変更はございません。上記の業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づいて作成しており、実際の業績は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。