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C&Gシステムズのニュース
■要約
C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2018年12月期決算:上期の不振および開発コスト増が響き30.0%の営業減益
発表された2018年12月期決算は、売上高が4,066百万円(前期比0.4%減)、営業利益が230百万円(同30.0%減)、経常利益が252百万円(同32.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が121百万円(同76.0%減)となった。主力のCAD/CAMシステム等事業で、上期において工作機械の納期が大幅に遅れていたことに伴い、工作機械に同期して納入される同社製品の購入も先送りされたこと、製造業向け政府補助金の採択が2018年6月末であったため購入が下期にシフトされたこと、さらに金型製造事業では、新車開発の動向変化により主要顧客である日系部品メーカーからの開発案件が一時的に減少し、減収・損失計上となったことなどから上期の業績が大きく低迷した。下期に入りCAD/CAMシステム等事業、金型製造事業ともに回復は見られたものの上期の不振および開発コストの増加により、通年では営業減益となった。
2. 2019年12月期通期予想:下期不透明ながら32.4%の営業増益目指す
2019年12月期の業績は、売上高4,294百万円(前期比5.6%増)、営業利益304百万円(同32.4%増)、経常利益328百万円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益185百万円(同53.4%増)と予想されている。主力の国内CAD/CAMシステム等事業は、上期・下期でほぼ同額を見込んでいる。金型製造事業ともに上期は回復が見込まれているが、下期については不透明感が残っている。そのため通期業績は上期偏重の予想となっている。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源の育成により成長を目指す
足元の業績はやや低調に推移しているが、同社では中長期の目標として、既存の基幹収益源(国内CAD/CAMシステム事業)の維持・拡張、ASEAN強化と海外向け製品開発、「AIQ(アイク)」の拡充という3つの柱を掲げて業容の拡大を図っている。CAD/CAMシステム事業では技術の深耕に加え、金型近隣市場の取込みや海外市場向け製品の開発を進めることで成長を図る計画だ。その中でも次の収益源として特に注目されるのが、金型・部品製造向け工程管理システム「AIQ」で、以前は日報(紙)ベースで行っていた金型の製造工程管理を、各種データや工程状況をデジタルデータ化してシステム上で活用するものであり、今後の展開が大いに注目される。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は7,000事業所超
・2018年12月期は営業減益となったが、2019年12月期は32.4%の営業増益を目指す
・金型・部品製造向け工程管理システム「AIQ」の拡充で成長を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。
1. 2018年12月期決算:上期の不振および開発コスト増が響き30.0%の営業減益
発表された2018年12月期決算は、売上高が4,066百万円(前期比0.4%減)、営業利益が230百万円(同30.0%減)、経常利益が252百万円(同32.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が121百万円(同76.0%減)となった。主力のCAD/CAMシステム等事業で、上期において工作機械の納期が大幅に遅れていたことに伴い、工作機械に同期して納入される同社製品の購入も先送りされたこと、製造業向け政府補助金の採択が2018年6月末であったため購入が下期にシフトされたこと、さらに金型製造事業では、新車開発の動向変化により主要顧客である日系部品メーカーからの開発案件が一時的に減少し、減収・損失計上となったことなどから上期の業績が大きく低迷した。下期に入りCAD/CAMシステム等事業、金型製造事業ともに回復は見られたものの上期の不振および開発コストの増加により、通年では営業減益となった。
2. 2019年12月期通期予想:下期不透明ながら32.4%の営業増益目指す
2019年12月期の業績は、売上高4,294百万円(前期比5.6%増)、営業利益304百万円(同32.4%増)、経常利益328百万円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益185百万円(同53.4%増)と予想されている。主力の国内CAD/CAMシステム等事業は、上期・下期でほぼ同額を見込んでいる。金型製造事業ともに上期は回復が見込まれているが、下期については不透明感が残っている。そのため通期業績は上期偏重の予想となっている。
3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源の育成により成長を目指す
足元の業績はやや低調に推移しているが、同社では中長期の目標として、既存の基幹収益源(国内CAD/CAMシステム事業)の維持・拡張、ASEAN強化と海外向け製品開発、「AIQ(アイク)」の拡充という3つの柱を掲げて業容の拡大を図っている。CAD/CAMシステム事業では技術の深耕に加え、金型近隣市場の取込みや海外市場向け製品の開発を進めることで成長を図る計画だ。その中でも次の収益源として特に注目されるのが、金型・部品製造向け工程管理システム「AIQ」で、以前は日報(紙)ベースで行っていた金型の製造工程管理を、各種データや工程状況をデジタルデータ化してシステム上で活用するものであり、今後の展開が大いに注目される。
■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は7,000事業所超
・2018年12月期は営業減益となったが、2019年12月期は32.4%の営業増益を目指す
・金型・部品製造向け工程管理システム「AIQ」の拡充で成長を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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