田淵電に強弱感対立、岩井コスモは「株価は下げ過ぎ」と指摘

　田淵電機<6624.T>は反落。株価は前日に８日ぶりに反発したが、この日は再度値を下げている。九州電力<9508.T>など４電力会社が、太陽光など再生エネルギーの新規の電力買い取り契約を当面停止すると発表したことが嫌気され、家庭用太陽光発電システムや家庭用蓄電システムなどを手掛ける同社株は急落、先月２２日の高値１８５０円から４割強下落している。
　市場には今後の事業展開への不透明感が膨らんでいるが、岩井コスモ証券では２日、「株価は下げ過ぎ」と指摘し、投資判断の「Ａ」を継続した。目標株価は１６００円（従来２０００円）としている。
　同証券では、「太陽光発電システムでは、経済産業省から認可を得ながらいまだに設置されていない容量が今年３月末時点で５０ギガワット以上に達している」と指摘。既認可分のシステム設置には５年以上を要することになり、太陽光発電システム関連機器への高い需要は続き、「太陽光発電用パワコンをけん引役とした同社の中期成長期待が大きく揺らぐものではない」とみている。

田淵電の株価は１２時４３分現在１０２８円（▼５０円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）