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イーグル工業のニュース
―イーロン・マスク率いるスペースXの宇宙船が3月打ち上げ、新たな可能性の道標に―
生成AI市場の急成長は企業のビジネス環境だけでなく、我々の日常生活をも根底から変える21世紀の産業革命として歴史に刻まれる可能性がある。一方、今は文明の発展と併走して、温暖化など地球環境の危機が加速していく可能性も想起される状況にある。人々の希望を託して、関心が向かう先の一つが「宇宙」であろう。今回は株式市場でも折に触れ投資テーマとして人気を博す 宇宙関連の銘柄にスポットライトを当てた。
●クルードラゴンが注目の的に
2025年は、宇宙に関心が向かうきっかけとなり得る材料が相次いで市場を賑わしている。その最たるものが、日本人宇宙飛行士の存在だ。宇宙飛行士といえば、高い頭脳、豊富な体力だけに留まらず、成熟した精神性を含めたまさに「人間力」とでも呼ぶべき総合能力が求められる。秋山豊寛氏、毛利衛氏、向井千秋氏をはじめとして、その後も多くの日本人が人類の希望につながる宇宙ミッションに従事した。
直近では、米航空宇宙局(NASA)が米露の飛行士3名と、日本人の大西卓哉氏を含む計4人が国際宇宙ステーション(ISS)へ3月12日に前倒しで出発予定だと発表した。従来、3月下旬以降としていた目標が前倒しとなる。搭乗するのは、今も世界を賑わせているイーロン・マスク氏が率いるスペースX社の宇宙船「クルードラゴン(Crew Dragon)」だ。大西氏にとっては16年以来、2度目の宇宙滞在となり、今回はISSの船長にも就任するという。ひと昔前と環境は大きく変わり、株式市場でも宇宙関連の銘柄がいくつも上場している状況下、世間の注目度も高まりそうだ。
●夢を買うなら「宇宙」は色褪せないテーマ
4月から開催される大阪・関西万博も宇宙への人々の興味を盛り上げる要因となるかもしれない。大阪ヘルスケアパビリオンに設置される、巨大なガラス張りの球体がヒントだ。これは、「アクアポニックス」と呼ばれる循環型の生産システムで、端的に言えば限られた水と肥料を循環させることで、水槽内で養殖(※足もとで研究されているのは魚)と農業を持続的に行うというものだ。「月面養殖」の実現のカギを握る技術と目されており、現在も鋭意研究が進められている。
更に、国際宇宙航行連盟(IAF)が主催する「国際宇宙会議(IAC)」も念頭に置いておきたい。24年は、イタリアで開催され、会期中120カ国から1万1000人以上が参加するなど、最大規模の会議となった。25年は、9月29日から10月3日まで、オーストラリアで開催される予定となっている。テーマは「持続可能な宇宙:レジリエントな地球(SUSTAINABLE SPACE : RESILIENT EARTH)」だ。前回会議の記録的な盛況ぶりをみると、今年の会議への期待感も更に強まることは必至とみておきたい。
株式投資は元来、「夢を買う」という位置づけで語られることも多い。そうしたなか宇宙関連は投資対象として色褪せることのない人類の夢を乗せたテーマであることは間違いないといえる。足もとの相場を取り巻く外部環境などに、理論的に左右されることもない。
今回のトップ特集では「宇宙」関連の銘柄に焦点を当てた。基本的には、三菱重工業 <7011> [東証P]やIHI <7013> [東証P]、川崎重工業 <7012> [東証P]など総合重機大手をはじめ、シンフォニア テクノロジー <6507> [東証P]、イーグル工業 <6486> [東証P]、NEC <6701> [東証P]、富士通 <6702> [東証P]などロケット技術に関連した銘柄にマーケットの視線が向かいやすいが、今回は衛星やサービスなどに着目し、関連分野で注目される中小型株を中心にリストアップした。
●ここから要注目の「宇宙関連」中小型株
◆ispace <9348> [東証G]~月面開発の事業化に取り組む民間宇宙企業。同社は2月15日、探査機が月の近くを通過する「月フライバイ」に、民間企業による商業用の月着陸船として初めて成功した。今後は低エネルギー遷移軌道を使って深宇宙を航行し、その後、太陽の重力を使って、5月初旬に月重力圏に到達し、月周回軌道投入を行う予定である。
◆アストロスケールホールディングス <186A> [東証G]~スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去を含む軌道上サービスを手掛ける。2月11日には英国宇宙庁(UKSA)が主導する英国デブリ除去ミッション「COSMIC(コズミック)」において、デブリの姿勢安定化の技術やロボットアームによる捕獲システムの進捗に取り組んでおり、現在の契約フェーズの中間レビューを達成したと発表。3月に予定されている最終レビューに向けてはミッションのスケジュールやコストの精査が進められる見通し。
◆Synspective <290A> [東証G]~小型SAR(合成開口レーダー)衛星と関連システムの開発・運用を行う。1月末には世界最大の宇宙関連市場である米国及び北米地域において、現地ニーズに応じた迅速な事業活動を展開することがグループの成長をより加速するとの判断から、米国に新会社2社を設立すると発表。
◆ユーグレナ <2931> [東証P]~共同創業者である鈴木健吾氏は、宇宙関連の実験プロジェクト計画を進めているスペースシードホールディングス(東京都港区)の代表取締役を務める。スペースシードHDは、宇宙をテストベッドまたは将来的な市場とした、細胞培養実験、閉鎖循環型試験、結晶化実験に関わる事業投資を実施しており、哺乳類細胞の挙動や反応を宇宙環境下で調査することにより、新たな医療や生物学の知見を得ることが期待される。また、ユーグレナの新素材「オーランチオキトリウム」は、DHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含み、宇宙空間において不足する必須脂肪酸を効率的に供給できるため宇宙食素材として期待されている。
◆パンチ工業 <6165> [東証S]~プラスチック金型やプレス金型の部品メーカーである。ロボット・宇宙技術開発ベンチャーのダイモン(東京都中央区)が開発する月面探査車「YAOKI」の初めての月面ミッションにおいて、同社は3Dスキャナーの測定技術を活用したサービス「3D計測パートナーズ」で、打ち上げに際してYAOKIが求められる品質保証要件を満たし、打ち上げの土台作りに貢献している。
株探ニュース
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