日ピストンが商い増勢で４日続伸、今期業績変化期待とロボット関連の切り口

　日本ピストンリング<6461.T>が、活況裏に４日続伸。特に前々日の２３日から売買高の増勢が目立っている。初動となった２３日は高値２３９円まで買われ長い上ヒゲを出した形となったが、その後も継続的な買いが観測され、特定資金介入の思惑も浮上しているようだ。世界的な自動車生産拡大の流れを受け、海外を中心に自動車用エンジン部品の売り上げが好調に推移、５月に住友鉱から譲受した金属粉末射出成形品事業も新たな収益源として期待されている。１５年３月期は営業利益段階で前期比３６．４％増の２４億円と好変化が見込まれており、ＰＥＲ１０倍未満、ＰＢＲ０．７倍台の割安感も投機筋の食指を動かす。さらに、同社は「ロボット関連の切り口で買いを誘っている」（市場関係者）という。同社が手掛けるリンク機構のクランクモーションを利用した継手（シュミットカップリング）はロボットにも応用が利く。「カップリングのイメージを替えた新しい伝達機構で正確な回転・回転角を伝えることがロボット分野でも注目されている」（同）という。

日ピストンの株価は１０時４６分現在２２６円（△９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）