キヤノンＦＴの１０年１２月期第１四半期は大幅営業黒字転換、通期予想は不変

　キヤノンファインテックが２１日後場の取り引き時間中に１０年１２月期第１四半期（１－３月）の連結決算を発表した。

　キヤノン系の複写機周辺機器、産業用プリンターの大手。売上高の８０％弱を占める主力の事務機器事業で、プリンター製品、カラー複写機周辺機器の伸びから、前年同期比１５．１％増収、同営業６．６１倍を達成。同部門の伸びにより、産業用プリンター・その他事業の小幅減収をカバー、総売上高は２９４億８６００万円（前年同期比１１．５％増）、営業損益２７億２８００万円の黒字（前年同期は１億７６００万円の赤字）、純利益１７億３４００万円（前年同期比６．１７倍）と、２ケタ増収、大幅増益を達成した。

　１０年１２月期の連結業績は従来予想を変えず、連結売上高１１８０億円（前期比９．１％増）、営業利益４８億円（同３３．５％増）、純利益３０億円（同３４．８％増）の見通しだ。

　なお、同社は親会社のキヤノンとの株式交換により完全子会社化され、４月２７日付で上場が廃止される。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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