油研工、前期経常を27％上方修正、配当も20円増額

　油研工業 <6393> が5月11日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→8.9億円(前の期は9.3億円)に27.1％上方修正し、減益率が25.5％減→5.2％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の5.5億円→7.4億円(前年同期は4.7億円)に34.2％増額し、増益率が16.1％増→55.7％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の60円→80円(前の期は80円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　米中貿易摩擦の長期化や新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な設備投資の減少傾向の影響で厳しい市場環境となりましたが、新型コロナウイルス感染拡大を一定程度抑制させている中国で需要増加が継続したこと、また、インドにおいても第3四半期より油圧の需要が回復局面に向かっていること、会社の想定より為替が円安で推移したこと等により、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも前回予想数値を上回る見込みとなりました。

　　当社は、業績や経営環境等の状況を踏まえ、継続的かつ安定的な配当を実施することを基本方針としております。　2021年3月期の期末配当予想につきましては、上記の業績予想の修正を踏まえ、前回予想を修正し、年間配当金を1株当たり80円00銭とさせて頂く予定です。（注）上記の予想は現時点で入手可能な情報に基づいて算出しており、実際の業績は、今後の様々な要因によって異なる可能性があります。