オリチェン、今期経常を2.1倍上方修正

　オリエンタルチエン工業 <6380> [東証２] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常損益(非連結)は7000万円の黒字(前年同期は1200万円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の3700万円→7900万円(前期は1600万円)に2.1倍上方修正し、増益率が2.3倍→4.9倍に拡大する見通しとなった。ただ、通期の最終損益は従来予想の2000万円の黒字→700万円の黒字(前期は800万円の赤字)に65.0％下方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の1700万円→5900万円(前年同期は4400万円)に3.5倍増額し、一転して34.1％増益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の経常利益は前年同期比3.1倍の5000万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の2.0％→5.4％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　通期の見通しつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、引続き不透明な状況が継続すると見込まれますが、国内工作機械業界向けの受注が堅調に推移していることや、海外向けにおいてもアジア向けの受注が伸びていることから、前回予想を上回る見込みです。収益面については、売上の増加により、各利益が前回予想を上回る見込みですが、投資有価証券評価損41百万円を特別損失に計上したことにより、当期純利益については減少見込みとなります。以上の結果を踏まえて、2021年11月10日発表の業績を修正いたします。※業績の予想につきましては、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因により予想値と異なる場合があります。