大同工、前期最終を一転赤字に下方修正、配当も20円減額

　大同工業 <6373> が5月21日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結最終損益を従来予想の4.5億円の黒字→20億円の赤字(前の期は8.4億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結営業利益は従来予想の12.5億円→13億円(前の期は14.4億円)に4.0％上方修正し、減益率が13.2％減→9.7％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の2.8億円の黒字→21.6億円の赤字(前年同期は4.1億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→15円(前の期は35円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高、営業利益及び経常利益は、概ね前回予想どおりに推移する見込みであります。親会社株主に帰属する当期純利益（個別：当期純利益）は、上記特別損失計上の理由により前回予想を下回る見込みであります。

　　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の重要政策と位置付け、安定した配当の維持を基本とし、通期の業績、経営環境並びに中長期的な財務体質の強化等を総合的に勘案して配当を行う方針としております。この方針に基づき、2020年３月期の期末配当金につきましては、１株当たり35円を予定しておりましたが、前述の特別損失の計上による業績予想の修正に加え、足元の新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、株主の皆様には誠に遺憾ながら、期末配当を15円に減配させていただきます。