太平製、前期最終を95％下方修正、未定だった配当は30円減配

　太平製作所 <6342> [東証２] が5月7日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結最終利益を従来予想の5500万円→300万円(前の期は2億2300万円)に94.5％下方修正し、減益率が75.3％減→98.7％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の5200万円の黒字→トントン(前年同期は6600万円の赤字)に減額した計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた前期の年間配当は50円(前の期は80円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症拡大の影響において、2020年下期以降は収束に向かうものと想定しておりましたが、想定以上に長期化していることから、国内市場においては景気減速感などから設備投資に対する慎重姿勢が強まり、計画が先送りされる傾向にあること、海外市場においては渡航規制等により受注活動が制約される状況が継続していることから新規受注件数が予想を下回りました。また、渡航規制の影響で据付予定の目途が立たず売上計上ができないものが発生するなどの結果、予想していた売上を下回りました。　利益につきましても、売上高が予想を下回ったため減少いたしました。（注）上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後の様々な要因により、異なる結果となる可能性があります。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要項目の一つとして位置付けており、経営基盤の確保に努めると共に、業績や財務状況などを勘案しながら、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。2021年３月期の期末配当予想につきましては、これまで未定としておりましたが、2021年３月期の業績予想等も含めて総合的に勘案した結果、１株当たり20円とさせて頂きます。この結果、１株当たりの年間配当金は、既に実施いたしました中間配当とあわせて、１株当たり50円となる予定です。