渋谷工が後場上げ幅を拡大、１５年６月期連続増収増益見通しを好感

　渋谷工業<6340.T>が後場上げ幅を拡大してきた。午後２時３０分ごろに連結本決算を発表しており、１５年６月期は売上高８５０億円（前期比７．５％増）、営業利益５４億８０００万円（同９．８％増）、純利益３７億円（同１４．１％増）と前期に続いて増収増益を見込んでいることが好感されている。主力のパッケージングプラント事業は、前期に大幅に伸びた飲料用無菌充填ラインの反動はあるものの、国内景気回復による設備投資意欲への強まりから、日本酒メーカー向け大型設備や、薬品・化粧品用プラントのドリンクライン、製薬設備などで伸長が見込め、また、再生医療システムも加わることから堅調に推移すると予想。また、メカトロシステム事業でも東アジア地域での活発な設備投資を背景とした半導体製造装置や、国内需要が回復基調にある切断加工機などの伸長が見込まれ、これらが業績を押し上げる見通しだ。
　なお、１４年６月期は売上高７９０億９３００万円（前の期比７．９％増）、営業利益４９億９１００万円（同４３．７％増）、純利益３２億４３００万円（同８６．５％増）だった。同時に、従来５円を計画していた１４年６月期の期末配当を１０円にするとしており、年間配当は１５円（前の期１０円）となる。

渋谷工の株価は１４時５４分現在３１１５円（△２１３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）