丸山製が出来高急増で大幅高、ＴＰＰ対策来年度予算で思惑

　丸山製作所<6316.T>が出来高急増で大幅高、東証１部値上がり率上位に買われている。１５年度予算に向けた各省庁の概算要求が出そろう中、農林水産省はＴＰＰ・ＥＰＡ対策として農地の大規模化に５７６億円の予算枠を要求、これが農業関連株の株価を刺激している。同社は防除機大手で売上高全体の約７割を農家向けが占めていることから、収益機会拡大への期待が大きい。安倍政権は今後１０年間で農業所得を倍増させる方針を表明しており、中長期的な国策支援も追い風となる。一方、米国のシェール革命も手伝って、世界的に液化天然ガス（ＬＮＧ）に対するニーズが高まっているが、同社は工業用高圧ポンプを手掛け、シェールオイルの開発・増産が収益機会を拡大させており、これも株価上昇の思惑に結びついている。今９月期営業利益は前期比１６．４％増の２０億円を見込むなど好調な業績も買い安心感を与えているようだ。

丸山製の株価は１２時３７分現在２８２円（△２４円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）