三井海洋が急落し年初来安値、公募と第三者割当増資による希薄化を懸念

　三井海洋開発＜6269.T＞が急落。株価は一時、前日比２３１円（９．４％）安の２２１９円まで売られ、年初来安値を更新した。７日に公募増資と第三者割当増資を発表しており、１株当たり利益の希薄化を懸念した売りが膨らんでいる。
　公募増資では３０９万６０００株の公募と上限４６万４２００株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。同時に三井造船＜7003.T＞と三井物産＜8031.T＞に第三者割当増資を行う。割当株数はそれぞれ５０１万株、１４２万９８００株。公募増資と第三 者割当増資に伴う調達資金は最大で約２３０億１７００万円で、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備（ＦＰＳＯ）のチャーター事業を営むために設立した特別目的会社への投融資資金に充てる。今回のファイナンスに伴い、発行済み株式数は最大で約２１％増える見込み。発行価格は１５日から１７日のいずれかの日に決定する。

三井海洋の株価は９時３９分現在２３２０円（▼１３０円）
三井造の株価は９時３９分現在２２６円（▼５円）
三井物産の株価は９時３９分現在１４６５円（▼３円）





出所：株経通信（株式会社みんかぶ）