平田機工、今期経常を一転50％増益に上方修正、配当も35円増額

　平田機工 <6258> が2月9日大引け後(15:10)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の37.7億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の26億円→43億円(前期は28.6億円)に65.4％上方修正し、一転して50.3％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2.4億円の赤字→14.5億円の黒字(前年同期は16.1億円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→65円(前期は40円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の9.3億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の2.6％→6.6％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年３月期の業績予想につきまして、自動車関連において、電気自動車関連生産設備が回復基調に転じるも、予定していた案件に計画変更が生じたため、自動車関連の売上高が予想を下回る見込みとなりました。それに伴い、売上高が2020年11月に発表いたしました通期予想を下回る見込みとなりました。一方、利益面においては、全社的な原価率低減や販管費削減努力により、利益を押し上げる見込みとなり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益（個別業績については当期純利益）を上方修正といたしました。

　当社は、株主に対する利益還元を経営上の最重要課題の一つと考え、財務体質の強化を図りつつ、連結業績や今後の事業展開などを勘案しながら、連結配当性向20％以上を概ねの目安とし、安定的・継続的に行うよう努めています。次期の配当につきましては、配当政策に基づき、業績予想に基づく利益水準と前期の配当性向などを勘案の上、65円の予想に修正いたしました。※上記の業績予想および配当予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。以　上