野村マイクロ、今期経常を14％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額

　野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証２] が2月12日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の26.3億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の30.7億円→35.1億円(前期は17.8億円)に14.2％上方修正し、増益率が72.8％増→97.3％増に拡大し、従来の14期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の15.1億円→19.4億円(前年同期は14.8億円)に28.9％増額し、増益率が1.9％増→31.3％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の55円→63円(前期は33円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比71.5％増の10.7億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の10.9％→15.8％に大幅上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期業績予想（連結・個別）につきましては、新型コロナウイルス感染症の収束目途が立たず、不安定な状況が継続しておりますが、当社業績への影響は少なく、受注状況も堅調に推移しており、売上高は前回予想を上回る見込みとなりました。　また、中華人民共和国貴州省錦屏県金源水務投資建設有限公司に譲渡した子会社持分の支払いが遅延しており、回収までに時間を要する見通しであることから、当第３四半期決算にて貸倒引当金繰入額を営業外費用に計上いたしましたが、原価低減とともに各種経費が予想を下回った結果、利益面についても前回発表を上回る見込みとなりました。（注）上記の業績予想は、本資料発表時点において入手可能な情報に基づき作成されたものであり、実際の業績は、今後　　　様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。

　　2021年３月期通期業績予想が計画（2020年10月26日公表）を上回る見込みであることから、１株当たり普通配当を８円増配し53円に修正いたします。　また、2020年10月26日公表のとおり、東京証券取引所市場第二部への市場変更に伴う記念配当金10円を加えた結果、2021年３月期の１株当たり期末配当は63円（普通配当53円、記念配当10円）となる予定であります。　なお、期末配当につきましては、2021年６月開催予定の第52回定時株主総会に付議する予定であります。