野村マイクロ、今期経常を10％上方修正、配当も3円増額

　野村マイクロ・サイエンス <6254> [ＪＱ] が2月12日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比8.1％増の9.2億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の12.6億円→13.9億円(前期は12.3億円)に10.0％上方修正し、増益率が2.6％増→12.9％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の9.6億円→10.9億円(前年同期は7.5億円)に13.1％増額し、増益率が27.7％増→44.5％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→33円(前期は30円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比65.5％増の6.2億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の6.3％→10.9％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　1．連結業績予想の修正　韓国、中国及び台湾の半導体関連企業から受注した案件の進捗が遅れるとともに、投資計画自体が延期となったこと等により売上高は前回発表予想を下回る見込みですが、水処理装置の利益率改善とメンテナンス及び消耗品の増収等により営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表予想を上回る見込みです。2．個別業績予想の修正　個別業績においても連結とほぼ同様の理由により、売上高は前回発表予想を下回る見込みですが、営業利益、経常利益、当期純利益は前回発表予想を上回る見込みです。　　なお、現時点で中国における新型肺炎の当社グループ業績への影響は不透明であります。

　　2020年３月期通期業績の利益予想が当初計画（2019年５月13日公表）を上回る見込みであるため、配当予想を修正するものであります。　なお、期末配当につきましては2020年６月開催予定の第51回定時株主総会に付議する予定であります。