２６日の東京株式相場＝乱高下が尾を引く展開に、米株式失速で不安残る

　２６日の東京株式市場は、中国人民銀行が２５日、政策金利と預金準備率の追加引き下げを決定したことを好感して欧州株は軒並み高となったものの、米株式市場は引け間際に失速したことから不安の残る展開が予想される。
　２５日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２０４．９１ドル安の１万５６６６．４４ドルと大幅安で６日続落。２０１４年２月６日以来ほぼ１年半ぶりの安値水準となった。中国人民銀行が２５日、政策金利と預金準備率の追加引き下げを決定したことや、原油先物価格先物価格の反発を好感して、欧州株は軒並み高となった。これを好感し、午前中にはダウ平均株価が前日比約４４０ドル高まで買い進まれる場面があったものの、買い一巡後は次第に伸び悩み、上値の重さが意識される展開となり、引けに掛けて売りが加速した。ナスダック総合指数は、同１９．７６０ポイント安の４５０６．４８８と１４年１０月２７日以来ほぼ１０カ月ぶりの安値で終えた。
　２６日早朝の東京外国為替市場は、１ドル＝１１８円７０銭台での推移となっている。
　日程面では、土木建設工事に必要な試験・調査・分析を行う試験総合サービス事業などを手掛ける土木管理総合試験所<6171.T>が東証２部に新規上場。このほか、８月の月例経済報告、２４日時点の給油所の石油製品価格、７月の企業向けサービス価格指数、７月の都市ガス販売実績に注目。海外では米７月の耐久財受注が焦点になる。

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）