先読み作戦指令室＝ミヤノ：受注大幅回復、シチズン系の工作機メーカー

　受注の回復を背景にツガミなど工作機械株人気が盛り上がっているが、同関連の株価２ケタ台と低位のミヤノに注目したい。

　親会社のシチズンホールディングスが好業績推移で根強い人気、さらにシチズン系のリズム時計工業、スター精密も買われるなどシチズン系人気も追い風となろう。

　１０年３月期決算は０９年１月１日－１０年３月３１日までの決算期変更による１５カ月の変則決算。世界景気の悪化の影響から連結営業損益は３５億８０００万円の赤字（前０８年１２月期は１９億７３００万円の黒字）の見通しを出しているが、受注は順調に回復している。四半期ベースの受注高は０９年１－３月が８億４２００万円弱、４－６月が９億１０００万円強、７－９月が１７億４０００万円強、９－１２月が２０億１４００万円強と増加トレンドとなっている。９－１２月は１－３月の倍以上だ。これは中国、アジアで設備投資が動き始めていることや、加工効率の高さ、省スペース化を同時に実現したコストパフォーマンスのいい「新ＢＮＡシリーズ」の拡販効果が出てきているもの。

　１１年３月期は受注の回復や、シチズングループによる支援体制の強化から営業黒字化を果たそう。

　株価は下値を切り上げながら値幅取りの動きに入ってきたが、まだ２ケタ台、ＰＢＲは０．４倍台、じっと押し目を狙いたい。

　午前９時４８分現在の株価は２円安の９５円。



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［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社