アマダが続伸、工作機械受注の好調継続を好感

　アマダ<6113.T>が小幅ながら続伸。外国為替市場で１ドル＝１０２円３０銭近辺、対ユーロでも１ユーロ＝１３８円５０銭近辺と円高傾向にあり、輸出株には向かい風となっているが下値に買いは厚い。１０日に日本工作機械工業会が発表した、５月の工作機械受注総額速報は、前年同月比２４．１％増の１２０４億４６００万円と好調で８カ月連続で前年実績を上回った。これが株価に追い風となっている。内訳では内需は同２６．１％増の３６７億７８００万円と１１カ月連続で増加、外需も同２３．２％増の８３６億６８００万円と７カ月連続で増加するなど高水準の受注が継続している。輸出については堅調な北米や欧州向けに加え、ローエンドスマホ（低価格帯のスマートフォン）需要の好調などを背景に中国向けの回復が顕著だ。同社は５月１５日に発表した配当性向の５０％目標設定と、最終利益の５０％を自社株買いに充当するいわゆる「１００％株主還元策」を発表していることも引き続き株価の評価材料となっている。

アマダの株価は９時１６分現在１０１４円（△１１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）