イトクロ、今期最終を51％下方修正

　イトクロ <6049> [東証Ｍ] が6月12日大引け後(15:30)に決算を発表。20年10月期第2四半期累計(19年11月-20年4月)の連結最終損益は4100万円の赤字(前年同期非連結は6億5600万円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の8億円→3億9600万円(前期非連結は9億2000万円)に50.5％下方修正し、減益率が13.0％減→57.0％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の連結最終利益は前年同期非連結比65.5％増の4億3700万円に拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である2-4月期(2Q)の連結最終損益は2億1900万円の赤字(前年同期非連結は3億7200万円の黒字)に転落し、売上営業利益率は前年同期の41.4％→29.6％に低下した。

　※今期から連結決算に移行。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．特別損失の計上について　　　当社は、2019年11月１日に教育メディアサービスの拡大を目的として、子供向け習い事情報ポータルサイ　　ト「コドモブースター」や子育て情報ポータルサイト「comolib(コモリブ)」を運営する株式会社センジュを完全　　子会社化いたしました。　　　しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、2020年3月以降の同社の売上高が急速に　　減少したため、買収時に発生したのれんについて、2022年10月期より新型コロナウイルス感染症拡大前の　　状況に概ね戻ると仮定し、減損損失404百万円を特別損失として計上いたしました。２．通期連結業績予想の修正の理由　　　親会社株式に帰属する当期純利益につきましては、上記のとおり株式会社センジュののれんの減損損失　　404百万円を特別損失として計上したことにより396百万円となる見込みです。　　　なお、国内外での新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況については不確定要素が多く、当社業績　　に与えるインパクトを計測することが非常に困難な状況となっているものの、現時点で当社の主な事業にお　　いて回復の兆しも見えていることより、2020年６月以降は当初の業績予想の水準まで概ね回復すると仮定　　した結果、売上高、営業利益、経常利益については、前回発表数値を据え置いております。※　本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的　　であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。　　また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。