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イードのニュース
■要約
イード<6038>は、Webメディア・コンテンツの運営を行うコンテンツマーケティングプラットフォーム(以下、CMP)事業と、リサーチ及びECソリューション(ECシステムのASPサービス)を提供するコンテンツマーケティングソリューション(以下、CMS)事業を展開している。売上高の8割以上を占めるCMP事業には、Webメディア上で提供されるインターネット広告やデータ・コンテンツ収入(EC物販含む)のほか、出版ビジネス等も含まれている。WebメディアはM&Aや自社開発を進めながら、自動車、IT、エンターテインメント、暮らしなど、合わせて21ジャンル70サイトを運営している(2021年6月末時点)。
1. 2021年6月期の業績概要
2021年6月期の連結業績は、売上高で前期比2.7%増の5,407百万円、営業利益で同44.1%増の454百万円と4期連続の増収増益となった。(株)絵本ナビが第3四半期以降に連結子会社から外れたことで3億円強の減収要因となったものの、インターネット広告収入の回復やM&A効果※も含めた出版ビジネスの好調により、売上高は過去最高を更新した。利益面では、増収効果に加えて2021年1月に本社を移転したことに伴う賃借料等の固定費削減効果により増益となった。事業セグメント別では、CMP事業が増収増益となり、CMS事業は利益重視の受注活動を行ったことにより減収増益となった。
※2020年2月に(株)学研プラスからアニメ専門月刊誌「アニメディア」、月刊声優専門誌「声優アニメディア」、男性向け月刊アニメ専門誌「メガミマガジン」のほか、不定期のムック本やWebメディアの「超!アニメディア」の運営事業を譲受した。売上高で3億円程度の増収要因になったと見られる。
2. 2022年6月期の業績見通し
2022年6月期の業績は、売上高で前期比5.4%増の5,700百万円、営業利益で同16.6%増の530百万円と増収増益を見込む。主力のCMP事業が引き続きけん引し、営業利益は7期ぶりに過去最高を更新する見通しだ。2021年7月には新たにECショップの一元管理サービス「TEMPOSTAR(テンポスター)」を提供するSAVAWAY(株)を子会社化した。年間売上高は4億円強で若干の赤字となっているが、同社グループの顧客基盤やネットワークを活用することで早期の黒字化が可能と見ている。また、2021年1月より開始した会員制メディア「mirai.Response」や、エンターテインメント領域における新規ビジネスとして同年8月に開始した「エンタメプリント」サービス※なども、今後の収益貢献が期待されるサービスとして注目される。
※コンビニエンスストアに設置されているコピー機で、アニメ、ゲーム、映画等に関連するブロマイド等のコンテンツを購入・プリントできるサービス。第1弾として販売した映画「マクロス」の入場券付きブロマイドは好評だったとしている。
3. 中期目標
同社は中期業績目標として、2026年6月期に売上高100億円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)で12億円を目指す方針を明らかにした。5年間の年平均成長率は、売上高で13%、EBITDAで17%となる。CMP事業を主軸に積極的なM&Aや事業開発を進めることで運営メディアや事業領域の拡大を図り、また各領域でのビジネスモデルを多角化し、事業機会と収益の多様化・最大化に取り組んでいく。売上高の7~8割は既存事業の成長で達成可能と見ており、残りを今後のM&A、新規事業開発で創出していくことにしている。
■Key Points
・2021年6月期業績は増収効果と固定費削減効果で4期連続増収、営業増益を達成
・2022年6月期も増収増益が続き、営業利益、経常利益は7期ぶりに最高益を更新する見通し
・「iid 5G Mobility」やクリエイターエコノミーメディア領域に注力し、年率2ケタ成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
イード<6038>は、Webメディア・コンテンツの運営を行うコンテンツマーケティングプラットフォーム(以下、CMP)事業と、リサーチ及びECソリューション(ECシステムのASPサービス)を提供するコンテンツマーケティングソリューション(以下、CMS)事業を展開している。売上高の8割以上を占めるCMP事業には、Webメディア上で提供されるインターネット広告やデータ・コンテンツ収入(EC物販含む)のほか、出版ビジネス等も含まれている。WebメディアはM&Aや自社開発を進めながら、自動車、IT、エンターテインメント、暮らしなど、合わせて21ジャンル70サイトを運営している(2021年6月末時点)。
1. 2021年6月期の業績概要
2021年6月期の連結業績は、売上高で前期比2.7%増の5,407百万円、営業利益で同44.1%増の454百万円と4期連続の増収増益となった。(株)絵本ナビが第3四半期以降に連結子会社から外れたことで3億円強の減収要因となったものの、インターネット広告収入の回復やM&A効果※も含めた出版ビジネスの好調により、売上高は過去最高を更新した。利益面では、増収効果に加えて2021年1月に本社を移転したことに伴う賃借料等の固定費削減効果により増益となった。事業セグメント別では、CMP事業が増収増益となり、CMS事業は利益重視の受注活動を行ったことにより減収増益となった。
※2020年2月に(株)学研プラスからアニメ専門月刊誌「アニメディア」、月刊声優専門誌「声優アニメディア」、男性向け月刊アニメ専門誌「メガミマガジン」のほか、不定期のムック本やWebメディアの「超!アニメディア」の運営事業を譲受した。売上高で3億円程度の増収要因になったと見られる。
2. 2022年6月期の業績見通し
2022年6月期の業績は、売上高で前期比5.4%増の5,700百万円、営業利益で同16.6%増の530百万円と増収増益を見込む。主力のCMP事業が引き続きけん引し、営業利益は7期ぶりに過去最高を更新する見通しだ。2021年7月には新たにECショップの一元管理サービス「TEMPOSTAR(テンポスター)」を提供するSAVAWAY(株)を子会社化した。年間売上高は4億円強で若干の赤字となっているが、同社グループの顧客基盤やネットワークを活用することで早期の黒字化が可能と見ている。また、2021年1月より開始した会員制メディア「mirai.Response」や、エンターテインメント領域における新規ビジネスとして同年8月に開始した「エンタメプリント」サービス※なども、今後の収益貢献が期待されるサービスとして注目される。
※コンビニエンスストアに設置されているコピー機で、アニメ、ゲーム、映画等に関連するブロマイド等のコンテンツを購入・プリントできるサービス。第1弾として販売した映画「マクロス」の入場券付きブロマイドは好評だったとしている。
3. 中期目標
同社は中期業績目標として、2026年6月期に売上高100億円、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)で12億円を目指す方針を明らかにした。5年間の年平均成長率は、売上高で13%、EBITDAで17%となる。CMP事業を主軸に積極的なM&Aや事業開発を進めることで運営メディアや事業領域の拡大を図り、また各領域でのビジネスモデルを多角化し、事業機会と収益の多様化・最大化に取り組んでいく。売上高の7~8割は既存事業の成長で達成可能と見ており、残りを今後のM&A、新規事業開発で創出していくことにしている。
■Key Points
・2021年6月期業績は増収効果と固定費削減効果で4期連続増収、営業増益を達成
・2022年6月期も増収増益が続き、営業利益、経常利益は7期ぶりに最高益を更新する見通し
・「iid 5G Mobility」やクリエイターエコノミーメディア領域に注力し、年率2ケタ成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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