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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/10/15 17:42

<6298> ワイエイシイホールディングス

 四季報より 業種:機械。

【特色】各種自動化機器の中堅。メモリーディスク関連・パワー半導体関連・液晶関連装置が主力

【増益幅縮小】メカトロはHDD向けバニッシャー、パワーデバイス向けレーザーアニーラ、部品向けテーピング装置などが好調。だが、ディスプレーが中国のコロナ影響で案件先送りや検収遅れが発生し想定以下。前号比で営業増益幅やや縮小。増配。

【横展開】クリーニングの包装技術生かし、EC向けに低コストの梱包装置開発に着手。クリーニング機器事業の拡大目指す。

2021年8月11日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+120.1%の16.00億円、経常利益+103.0%の15.00億円の増収・増益の見通し。

2019年7月30日の1075円の戻り高値からの短期下降トレンド(A)の中で、8月29日に567円まで下落のあと、11月8日に907円まで反発したところで、コロナ相場に巻き込まれ大幅下落となって、3月17日に323円で底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)へ転換し、この中で2020年7月16日に790円の高値をつけて、7月31日に588円まで押し目を入れもみあって10月30日の606円を安値に角度の大きい短期の上昇トレンド(C)へ移行しました。ここからの大幅上昇で12月14日の1229円、2021年1月13日の1228円とダブル天井をつけて、3月5日に830円まで下げ、5月13日の857円を2点底にして、6月28日に1334円と年初来高値となりました。ここをピークに調整入りとなり、10月5日に787円まで下げて目先の下値に届いて反発に転じています
 

 

<5991> 日本発條

 四季報より 業種:金属製品。

【特色】独立系自動車部品メーカー。懸架ばね首位。シートも。HDD基幹部品の精密ばねも手がける

【急回復】収益認識基準適用で売上目減り。自動車シートと懸架ばねはコロナ禍影響弱まる。部品不足による減産は下期挽回想定。HDD用精密ばねが好調持続。前号比で営業益増額。会社計画慎重。減損減る。

【電動化】EV向け金属基板やモーターコアの拡販が柱。日産ルノー三菱連合を主力に他OEM開拓も。北米のシートは新設と既存の工場で生産製品見直し、収益改善。

2021年8月5日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+138.9%の250.00億円、経常利益+85.8%の270.00億円と5期ぶりの増収・増益の見通し。

2017年11月8日の1353円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2019年8月23日に693円まで下げて反発し、12月23日に1037円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ大幅下落となりました。ここからの下げで2020年3月17日に574円で底打ちし、6月9日に813円まで反発して再下落となり、8月7日に575円まで下げてダブル底の形をつくり、9月14日に737円まで戻して11月6日に597円まで下げ、3点底となって上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で2021年6月3日に986円と年初来高値更新となって調整入りし、8月20日に744円まで下げてもみあい戻りに入っています。
 

 

<5703> 日本軽金属ホールディングス

 四季報より 業種:非鉄金属。

【特色】圧延、加工、化成品までのアルミ総合メーカー。アジア展開急ぐ。14年国内最後の製錬工場閉鎖

【改 善】2次合金や押出部材など自動車関連が改善。PC向け板加工続伸。JIS取り消し影響は今のところない。設備関連の回復遅れ気味、トラック架装伸び悩むが営業増益。雨畑ダム対策特損消える。増配。

【不正続く】名古屋工場に続きグループ2社でJIS認定取り消し・一時停止。調査委員会が再発防止策策定だが公表時期未定。米国押出部材新工場は22年5月量産開始。

2021年8月2日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益+11.6%の270.00億円、経常利益+12.4%の270.00億円の増収・増益の見通し。

2017年10月10日の3530円(併合前353円)を高値とする下降トレンド(A)の中で、2019年8月6日に1770円まで下げて反発するものの、12月13日に2420円まで戻したところで、コロナ相場に巻き込まれ大幅下落となって、2020年3月13日に1410円まで下げて底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(B)へ移行し、2021年3月23日に2365円まで上昇し、ここを高値にもみあって5月10日の2335円を2番天井にして調整入りとなり、6月21日の1797円、7月20日の1819円、8月23日の1804円を3点底にして、9月13日に2160円まで上昇したところで押し目形成となって反発しかかっています。
 

 

<1963> 日揮ホールディングス

 四季報より 業種:建設業。

【特色】総合エンジ国内首位、世界で有力。海外各地で石油・ガス、化学、発電等プラント幅広く手がける

【最終赤字】6月末受注残は前年同期比約5%減の1兆1688億円。カナダのLNGやモザンビークのFLNGなど進捗。だが稼働率は低下し採算悪化、営業益反落。豪プラント工事で特損計上、最終赤字転落。

【インドネシア】プルタミナ社などとガス田でのCCS(CO2の回収・貯留)の実証で事業化調査。米の石油化学やインドネシアのLNG発電などの受注獲得に注力。

2021年8月10日発表。2022年3月期本決算予想は、前期比で営業利益-30.1%の160.00億円、経常利益-25.5%の190.00億円の減収・減益の見通し。

2018年10月2日の2696円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2019年8月8日に1173円まで下げて、ここからの反発で2020年1月7日に1813円まで上昇したところで、コロナ相場に巻き込まれ急落となって、3月19日の678円で当面の底打ちとなり、下値をゆるやかに切り上げる上昇トレンド(B)となっています。この上昇トレンド(B)の中で、6月8日の1316円、8月13日の1290円と2点天井をつけて、10月30日に849円まで下げました。ここからの再上昇で下降トレンド(A)を上にぬけて、2021年3月16日に1488円の年初来高値をつけ調整入りとなりました。この1488円をピークとする短期の下降トレンド(C)の中で、8月23日の885円で目先の底打ちとなり反発に転じています。

信用期日は9月15日となりますので、信用期日の1ヶ月前の底打ちからの反発という形です。9月28日に1054円で上放れの型となり、10月12日に1077円で買転換が出ています。
 

 

<6489>

 四季報より 業種:機械。

【特色】上下水道用機械専業の大手。上水道と下水道が半々。官民連携を強め、官公需9割超の是正図る

【反 落】期初受注残221億円(前期205億円)と豊富。が、受注は290億円(同334億円)と減退。メンテ堅調だが、環境とバルブで大型案件の完工が減る。償却増に加え、梱包材等の経費増も利益圧迫。

【新中計】24年5月期売上高334億円、営業益34億円計画。下水道向け2点DO制御技術柱に省エネ型システム拡充。畜産糞尿処理によるバイオガスプラントも注力。

2021年10月13日発表。2022年5月期本決算予想は、前期比で営業利益-19.3%の26.00億円、経常利益-20.1%の27.00億円と5期ぶりの減収・減益の見通し。

2016年6月27日の239円を安値とする短期上昇トレンド(A)の中で、2018年5月23日に516円まで上昇し、ここから短期下降トレンド(B)へ転換し、この中で2020年1月9日の414円を高値に、コロナ相場に巻き込まれ3月19日の265円で当面の底打ちとなり、上昇トレンド(C)へ転換しました。この中で順調な伸びとなって、2021年4月15日に732円まで上昇して年初来高値となり、6月21日に591円まで押し目を入れて再上昇となり、9月14日に834円と年初来高値更新となって反落しています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム
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