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三和ホールディングスのニュース
■三和ホールディングス<5929>の今後の見通し
● 2022年3月期の業績予想
今後の世界経済は、ワクチン接種などのコロナ禍防止策により感染症との共存を図りつつ、政策支援による需要刺激策の効果もあり、回復基調に向かうことが期待される。ただ、引き続きコロナ禍が内外経済に与える影響に十分注意する必要があり、当面の間は先行き不透明な状況が続くものと予想される。
こうした環境下、同社グループでは、2021年3月期を最終年度としていた「三和グローバルビジョン2020」第三次中期経営計画を1年延長し2022年3月期までとすることとした。コロナ禍への適切な対応に加え、コロナ禍で影響を受けた中期経営計画の戦略を完遂する方針だ。すなわち、コア事業の基本戦略として、国内では各事業分野でのポジション確立による動く建材企業としての成長と事業拡大に向けた体制の強化に取り組んでいく。米国ではコア事業の維持・拡大とともに、2021年4月に買収した横引スライド式ドアの製造販売を手掛けるWon-Door社とのシナジー創出に注力する。欧州では産業用製品の更なる拡大と、欧州全体のデジタル化の推進を図る。また、成長事業の基本戦略として、日米欧のサービス分野の強化とビジネスモデルの拡大を推進するとともに、アジア事業の基盤拡充を図る方針だ。
以上から、同社グループでは2022年3月期の業績見通しについて、売上高450,000百万円(前期比5.4%増)、営業利益34,000百万円(同2.8%増)、経常利益32,700百万円(同1.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益21,600百万円(同1.6%増)と予想する。小幅の増収増益予想ながら、過去最高であった2020年3月期の業績に迫る計画である。コロナ禍の収束見通しなど事業環境には不透明感が大きいものの、同社グループは前期決算でも期初には慎重な業績予想を発表し、最終的には予想を大きく上回って着地していることから、今期も期初計画を上回る業績を達成する可能性が高いと弊社では考える。
セクター別の業績見通しは以下のとおりである。
(1) 三和シヤッター工業
グループの中心である三和シヤッター工業の業績は、売上高2,050億円(前期比2.8%増)、営業利益207.0億円(同0.6%増)を予想している。営業利益は、前期の反動もあって数量効果が大きく、販売価格も引き上げるが、他方で人件費などのコスト増や原材料価格の上昇もあることから、小幅増益を見込んでいる。
(2) 国内子会社
その他国内子会社の業績は、売上高503億円(前期比2.9%減)、営業利益29.0億円(同6.3%増)の減収増益を予想している。営業利益は、数量増や販売価格の効果が、原材料価格上昇やコストアップを上回り、増益を予想する。
(3) ODC
米国のODCの業績は、売上高1,296億円(前期比10.5%増)、営業利益81.2億円(同4.9%増)と、増収増益を予想している。営業利益は、大幅な原材料価格の上昇分の大部分は販売価格に転嫁し、好調な住宅市場により数量増が見込めることで、増益を予想する。
(4) NF
欧州のNFの業績は、売上高768億円(前期比6.4%増)、営業利益37.4億円(同20.9%増)と、セクターの中で最も高い増益率を予想している。住宅向けを中心に数量効果を見込み、原材料価格上昇分は販売価格への転嫁とコストダウンで補うことで、大幅な増益を見込んでいる。
(5) アジア
アジア事業の業績は、売上高85億円(前期比28.2%増)、営業利益2.2億円(前期は5.4億円の損失)を予想している。鈴木シャッター香港の連結効果や、既存子会社の事業再構築により、黒字転換を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<AS>
● 2022年3月期の業績予想
今後の世界経済は、ワクチン接種などのコロナ禍防止策により感染症との共存を図りつつ、政策支援による需要刺激策の効果もあり、回復基調に向かうことが期待される。ただ、引き続きコロナ禍が内外経済に与える影響に十分注意する必要があり、当面の間は先行き不透明な状況が続くものと予想される。
こうした環境下、同社グループでは、2021年3月期を最終年度としていた「三和グローバルビジョン2020」第三次中期経営計画を1年延長し2022年3月期までとすることとした。コロナ禍への適切な対応に加え、コロナ禍で影響を受けた中期経営計画の戦略を完遂する方針だ。すなわち、コア事業の基本戦略として、国内では各事業分野でのポジション確立による動く建材企業としての成長と事業拡大に向けた体制の強化に取り組んでいく。米国ではコア事業の維持・拡大とともに、2021年4月に買収した横引スライド式ドアの製造販売を手掛けるWon-Door社とのシナジー創出に注力する。欧州では産業用製品の更なる拡大と、欧州全体のデジタル化の推進を図る。また、成長事業の基本戦略として、日米欧のサービス分野の強化とビジネスモデルの拡大を推進するとともに、アジア事業の基盤拡充を図る方針だ。
以上から、同社グループでは2022年3月期の業績見通しについて、売上高450,000百万円(前期比5.4%増)、営業利益34,000百万円(同2.8%増)、経常利益32,700百万円(同1.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益21,600百万円(同1.6%増)と予想する。小幅の増収増益予想ながら、過去最高であった2020年3月期の業績に迫る計画である。コロナ禍の収束見通しなど事業環境には不透明感が大きいものの、同社グループは前期決算でも期初には慎重な業績予想を発表し、最終的には予想を大きく上回って着地していることから、今期も期初計画を上回る業績を達成する可能性が高いと弊社では考える。
セクター別の業績見通しは以下のとおりである。
(1) 三和シヤッター工業
グループの中心である三和シヤッター工業の業績は、売上高2,050億円(前期比2.8%増)、営業利益207.0億円(同0.6%増)を予想している。営業利益は、前期の反動もあって数量効果が大きく、販売価格も引き上げるが、他方で人件費などのコスト増や原材料価格の上昇もあることから、小幅増益を見込んでいる。
(2) 国内子会社
その他国内子会社の業績は、売上高503億円(前期比2.9%減)、営業利益29.0億円(同6.3%増)の減収増益を予想している。営業利益は、数量増や販売価格の効果が、原材料価格上昇やコストアップを上回り、増益を予想する。
(3) ODC
米国のODCの業績は、売上高1,296億円(前期比10.5%増)、営業利益81.2億円(同4.9%増)と、増収増益を予想している。営業利益は、大幅な原材料価格の上昇分の大部分は販売価格に転嫁し、好調な住宅市場により数量増が見込めることで、増益を予想する。
(4) NF
欧州のNFの業績は、売上高768億円(前期比6.4%増)、営業利益37.4億円(同20.9%増)と、セクターの中で最も高い増益率を予想している。住宅向けを中心に数量効果を見込み、原材料価格上昇分は販売価格への転嫁とコストダウンで補うことで、大幅な増益を見込んでいる。
(5) アジア
アジア事業の業績は、売上高85億円(前期比28.2%増)、営業利益2.2億円(前期は5.4億円の損失)を予想している。鈴木シャッター香港の連結効果や、既存子会社の事業再構築により、黒字転換を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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