アーレスティ、前期最終を一転赤字に下方修正、配当も5円減額

　アーレスティ <5852> [東証Ｐ] が4月23日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結最終損益を従来予想の14億円の黒字→90億円の赤字(前の期は0.8億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結経常利益は従来予想の22億円→25億円(前の期は0.9億円)に13.6％上方修正し、増益率が23倍→27倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の5億円の黒字→99億円の赤字(前年同期は7.4億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、前期の年間配当を従来計画の20円→15円(前の期は10円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024年３月期通期連結業績予想の売上高、営業利益、経常利益つきましては、概ね前回予想通りに推移する見込みとなりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、減損損失113億円、繰延税金資産の取り崩し７億円を特別損失及び法人税等調整額へ計上することから前回予想を下回る見込みとなりました。

　当社は、中長期的な事業発展のための財務体質と経営基盤の強化を図ることを考慮しつつ、適正な利益還元を行うことを基本方針とし、中長期の企業成長に必要な投資額及び配当性向を勘案したうえで、連結業績の動向も十分考慮した配当を行っていくこととしております。今回の通期業績予想の修正に伴い、期末配当につきましては、誠に遺憾ながら前回予想の１株当たり10円から５円減配し１株当たり５円へ修正させていただきます。これにより2024年３月期の１株当たり年間配当金は15円となる見込みです。株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、早期の業績回復、事業成長において収益力の向上に努めてまいりますので、ご理解と引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。