リョービが続伸、好業績とＰＢＲ拠りどころに底値確認から戻り足

　リョービ<5851.T>が続伸。２９０円近辺で当面の底値を確認した格好。ここ五月雨的な売りに水準を切り下げていたが、目先売り物が枯れ１３週移動平均線とのマイナスカイ離を埋めるかたちで戻りに転じている。同社は独立系で自動車向けを中心にダイカスト部品を製造しており、特にＧＭやフォルクスワーゲンなど海外大手自動車メーカーなどとの取引実績が豊富、北米などを中心に売り上げを伸ばしている。また、印刷機械にも展開し、三菱重グループと合弁会社を設立するなど事業統合効果が見込まれている。１５年３月期の営業利益予想は前期比１２．２％増の８６億円と２ケタ増益見通しにあるが、下期の想定為替レートは１ドル＝１００円と厳しくみており円安恩恵から増額含みといえる。ＰＢＲ０．５倍台と一株純資産との比較でも割安さが際立つ。

リョービの株価は１０時４４分現在３１２円（△７円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）