高砂鉄、非開示だった今期経常は赤字転落、未定だった配当は無配転落

　高砂鐵工 <5458> [東証２] が10月21日後場(13:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常損益が2000万円の赤字(前期は2億1000万円の黒字)に転落する見通しと発表した。
　同時に、非開示だった21年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結経常損益が1億3300万円の赤字(前年同期は7400万円の黒字)に転落する見通しと発表した。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は10円)とし、4期ぶりに無配転落する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　これまで未定としておりました2021年３月期第２四半期及び２０２１年３月期の業績予想につきまして、今般予想値を得ましたのでお知らせいたします。第２四半期の業績は、米中貿易摩擦の長期化に伴う世界的な景気停滞の影響に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、自動車部品向けを中心に受注数量が大幅に減少したことから、経常利益は△133百万円となる見込みです。下半期は、自動車部品向けを中心に需要が回復するものの、通期の経常利益は△20百万円となる見通しです。引き続き市場開拓による売上の拡大及びコスト低減等の収益改善策に取り組む所存です。（業績予想に関する留意事項）本資料における予想は発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後の事業環境の変化により実際の業績が異なる可能性があります。

　当社は、安定的な経営基盤の確保に努めるとともに、利益状況に対応した配当を行うことを基本として、財務体質の改善、企業価値向上に向けた投資資金の確保、先行きの業績見通し等を勘案しつつ、株主の皆様へ利益還元を図っていく方針です。2021年３月期期末配当予想につきましては、これまで未定としておりましたが、上記の基本方針のもと、当期の業績予想等を総合的に勘案し、誠に遺憾ながら無配とさせていただきます。株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。