淀川鋼、前期経常を4％上方修正、配当も90円増額

　淀川製鋼所 <5451> [東証Ｐ] が4月25日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の145億円→151億円(前の期は176億円)に4.1％上方修正し、減益率が18.0％減→14.6％減に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の91億円→44億円(前の期は105億円)に51.6％下方修正し、減益率が14.1％減→58.5％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の68.2億円→74.2億円(前年同期は67.2億円)に8.8％増額し、増益率が1.5％増→10.4％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の110円→200円(前の期は111円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高、営業利益、経常利益につきましては採算を重視した受注活動をおこなったことなどから、前回予想比で減収増益となる見込みですが、本日(2024 年4 月25 日)公表しました「製品補償引当金繰入額（特別損失）計上に関するお知らせ」および2024 年3 月26 日公表しました「連結子会社に対する債権放棄に関するお知らせ」に記載のとおり製品補償引当金繰入額および子会社支援損（個別のみ）を計上することとなりましたので、親会社株主に帰属する当期純利益および当期純利益（個別）は減益となる見込みです。

　　当社は本日(2024 年4 月25 日)公表の「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針の策定ならびに中期経営計画の改定に関するお知らせ」に記載のとおり、配当方針の変更を行っております。この方針に基づき、本日発表いたしました2024 年3 月期 連結業績予想を踏まえて配当の予想を行っております。