アサヒ陶、上期経常を2.9倍上方修正

　アサヒ衛陶 <5341> [東証２] が6月30日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年11月期第2四半期累計(19年12月-20年5月)の連結経常損益を従来予想の1000万円の黒字→2900万円の黒字(前年同期は9100万円の赤字)に2.9倍上方修正した。
　なお、20年11月期の業績予想を取り下げ、未定に変更した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　・第2四半期(累計)連結業績予想修正の理由当社は2019年８月に公表いたしました中期経営計画に基づき、国内事業は構造改革による黒字化、海外事業はベトナム等の東南アジア諸国のみならず、東アフリカ諸国や中東湾岸諸国にも販路を拡大することで事業の拡大を進めております。販売面については、国内事業は不採算事業からの撤退、また収益事業への集約が計画通りに推移しましたが、海外事業が新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響により、主なターゲット市場である東南アジア地域で経済的なロックダウンが発生し事業活動に遅れが生じていることに加え、当社の海外販売拠点であるベトナム市場においては、上記新型コロナウィルスの感染拡大の影響に加えて、ベトナム政府による建築関連法規の変更により同国内の建築工期に遅れが生じたため、前回発表予想時の売上高を下回ることとなりました。一方で利益面については、国内事業が不採算事業の縮小、また事業体制のスリム化を進めたことによる製造経費の削減及び経費の削減効果により、想定を大きく上回る利益を計上するに至り、国内事業の収益増が海外事業の収益計画の未達をカバーすることにより、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益が前回予想時を上回ることとなりました。・通期連結業績予想修正の理由2020年第３四半期以降につきましては、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響により、海外事業に大幅な遅れが生じており、また国内についても、新型コロナウィルスの影響による日本経済全体の自粛・停滞の影響が、本年度後半に大きなインパクトを与えると予想されることから、今後の当社の国内事業の動向についても、非常に予測が難しい状況になってきております。このような状況から、2020年11月期通期連結業績予想の数値については、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う影響額を現時点で合理的に算定することが困難なことから未定とさせていただきます。今後、業績の見通しの算定が可能となった時点で公表を行う予定にしております。※上記の業績予想はつきましては、現時点で入手可能な情報に基づき当社で判断したものです。予想には様々な不確定要素が内在しており、実際の業績はこれらの予想数値と異なる場合があります。