イトヨーギョ、前期経常を一転52％減益に下方修正

　イトーヨーギョー <5287> [東証２] が4月27日大引け後(15:30)に業績修正を発表。18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6000万円→2600万円(前の期は5400万円)に56.7％下方修正し、一転して51.9％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の9500万円→6100万円(前年同期は1億4400万円)に35.8％減額し、減益率が34.0％減→57.6％減に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　コンクリート関連事業におきましては、関東・東北地区での需要による受注が順調となり、当社製品の中で特に付加価値の高いライン導水ブロックを中心とした道路製品が堅調に推移し、また、環境対策製品であるヒュームセプターにおきましても、高速道路関連事業や民間施設の環境対策として好調に推移いたしました。建築設備機器関連事業におきましては、第１四半期で発生した一部の工事案件におけるコスト高による利益率の低下が影響したものの、第２四半期以降は中・大型案件の公共事業案件を中心に堅調に受注いたしました。これらの結果、売上高は前回発表予想を上回る見込みとなりました。　しかしながら、全社を通して原材料費の高騰や、生産・建築現場における人材不足に伴う人材確保の影響が下期にかけて予想以上に大きく、高原価率で推移したことから、全社の利益を押し上げるまでにはいたらず、営業利益、経常利益については前回発表予想を下回る見込みとなりました。当期純利益におきましては、平成29年12月21日付で開示いたしました＜固定資産の譲渡及び特別利益の計上並びに業績予想の修正に関するお知らせ＞のとおり、当社保有不動産の譲渡による特別利益計上を含んでおります。　これにより、平成30年３月期通期の業績予想数値を修正するものであります。　なお、上記でご説明いたしました高原価率の各種要因につきましては、現時点で改善しております。　また、期末配当金につきましては、１株当たり８円となる予定であり、変更はございません。