日ヒュームが大幅高で新高値射程、コンクリート２次製品への追い風強力

　日本ヒューム<5262.T>が大幅高で一時４５円高の９２４円まで買われた。２５日移動平均線との上方カイ離修正後に再び上げ足を強めており、１月２０日につけた年初来高値９５３円払拭を視野に入れている。「国土強靭化」の政策テーマに加え、２０２０年東京五輪に絡む首都圏インフラ特需や２７年開業予定のリニア中央新幹線など建設業界はビッグプロジェクトが相次ぐ。そのなか、国内トップシェアを誇るヒューム管をはじめとするコンクリート２次製品への需要増加が同社の株価を高みへといざなう背景にある。足もとは建築向けのパイルや下水道・貯水施設向けヒューム管が好調、コンクリート打設用の型枠を作り込む際の建設技能者が不足しており、建設現場の人材不足も同社にとっては事業機会の拡大につながる。９月初旬には旭コンクリート工業<5268.T>との資本業務提携を発表。新製品・新技術の共同開発や工事の品質向上などで連携を図っていくことで、これに目をつけた買いも流入しているようだ。

日ヒュームの株価は１２時４８分現在９１６円（△３７円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）