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リソルHD、今期は増収増益を予想 採用強化とDX推進で拡大する国内・インバウンド旅行需要への対応推進

投稿:2023/07/05 12:00

Top Message

「ホテル運営事業」復活の年、宿泊ニーズの多様化にも対応

月間の訪日旅行者数は、2021年12月に近年最低の1万2,000人まで減少しましたが、今年1月には約150万人まで回復し、ホテル運営事業の売上高は、コロナ前の水準に戻ってきました。

本年度はまさに、ホテル運営事業復活の年になると考え、国内旅行はもちろんインバウンド需要の掘り起こしに注力してまいります。

リソルグループでは、「物語のあるホテル」を新コンセプトに、“ホテルリソル”ブランドを全国に展開し、新規開業を着実に進めてきたほか、中長期滞在に対応したシリーズや新形態のキャビン型ホテルなどにも取り組み、施設を増やしてきました。

さらに、「暮らすように泊まる。」をコンセプトとした貸別荘「リソルステイ」、愛犬とともに過ごせる「ペット&スパホテル」など、多彩な宿泊施設を展開することで宿泊ニーズの多様化への対応を推進しています。

また、グループの象徴施設として位置づけられる体験型リゾート「Sport & Do Resort リソルの森」(千葉県)では、100万坪の広大な敷地に、グランピング施設やキャンプ施設、ホテル、コテージ、研修施設、ゴルフ場、スポーツジム、プール、各種スポーツ施設、アクティビティ、スパ&サウナ、レストランなどを展開し、都心から75分の抜群の立地にありながら、大自然の中で休暇を楽しむことができます。

その周囲には、大型アウトレットや有名テーマパークがあり、国内はもちろん海外からのお客さまでもリソルの森に滞在しながら、さまざまなレジャー・スポーツが楽しめる絶好の環境が整っています。

稼ぎ頭としてのゴルフ

ゴルフ運営事業は、若年層や女性の増加や70代・80代の間でもより長くゴルフを楽しむ方が増えるなど、ゴルフプレー需要の追い風がある中、新たに4ゴルフ場の運営を開始し、事業拡大を図っています。

さらに、付加価値を持たせ、ゴルファー以外の多くの人にもゴルフ場の魅力を感じていただけるよう、眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる「フェアウェイフロントヴィラ事業」に今後、一層力を入れてまいります。

若いリーダーの行動力でリソルの魅力を発信

昨年、新たな価値観に迅速かつ柔軟に対応すべく、30代から40代の執行役員および各事業会社の経営者を誕生させ、さらに若手にも管理職のポストをどんどん任せました。その若いリーダーたちの極めてポジティブな行動力でリソルの魅力をどんどん発信してまいります。

ソーラーカーポート事業で「地球にやさしい」企業を実践

グループの運営ゴルフ場の駐車場に太陽光発電設備を搭載し、そこで発電した電力を施設で自家消費する「ソーラーカーポート」を3ヶ所のゴルフ場において稼働させました。

今後も積極的に導入を進め、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組みながら「地球にやさしい」企業グループを実践してまいります。

パーパス

まずは経営理念についてです。当社グループは、コーポレートスローガン「あなたのオフを、もっとスマイルに。」を価値基準とし、事業を通じて「いきがい・絆・健康・くつろぎ」を提供し、たくさんのスマイルづくりに努めています。

会社概要

会社概要については、上記のスライドをご覧ください。

沿革

沿革については、上記のスライドをご覧ください。

リソルグループの事業

当社グループは、「施設運営」と「再生ビジネス」を両軸に、ホテル運営事業、ゴルフ運営事業、リソルの森(CCRC)事業、福利厚生事業、再生エネルギー事業、投資再生事業の6つの事業で多角的に展開しています。

独自のビジネスモデル

当社グループは「運営」と「投資再生」の事業領域で展開する独自のビジネスモデルです。

2023年3月期決算概要

2023年3月期の決算概要についてご報告します。詳細は資料に記載のとおりです。

PLハイライト(連結)

PLハイライト(連結)については、上記のスライドをご覧ください。

連結業績推移

連結業績推移については、上記のスライドをご覧ください。

2022年度におけるわが国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつつある中、緩やかな持ち直しが続いています。

一方で、国際情勢の不安定化に起因するエネルギー・原材料等のコスト高騰による物価上昇や、世界的な金融引き締めによる急激な為替変動等の懸念など、先行き不透明な状況が続くものの、「全国旅行支援」による国内旅行需要の回復、水際対策の入国規制が緩和されたことによるインバウンド需要の増加など、当社グループを取り巻く環境にも回復の兆しが見えてきました。

このような経営環境のもと、急速に変化するマーケットに対応した戦略で既存事業の成長を図るとともに、新たな価値観に対応した新規事業の活動を加速させました。

特に、ゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ事業”、1泊から長期滞在まで多目的に楽しめる貸別荘の“リソルステイ事業”、脱炭素ニーズを見据えた“ソーラーカーポート事業”について積極的に取り組みました。

同時に、グループの価値基準「あなたのオフを、もっとスマイルに。」と長期方針「3つのやさしい」(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)の実践を徹底し、各事業においてサービス体制を強化してお客さまの満足度向上を図りました。

以上の結果、ホテルをはじめとする運営事業の売上高増加に加え、投資再生事業が収益に寄与したことにより、売上高は220億6,100万円(前期比5.5パーセント増)、営業利益は3億2,400万円(前期比52.7パーセント減)、経常利益は1億8,700万円(前期比76.1パーセント減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億2,200万円(前期比52.5パーセント増)となりました。

事業セグメント

事業セグメント別の売上高比率はスライドに記載のとおりです。

セグメント別利益

セグメント別利益はスライドに記載のとおりです。

ホテル運営事業

続いてセグメントごとの取組みについてのご報告です。

ホテル運営事業部門における売上高は75億2,100万円、経常損失は11億5,400万円となりました。ホテル運営事業では、「全国旅行支援」・インバウンドの水際対策緩和等により徐々に稼働率・客室単価が改善する中、女性客・観光客に選ばれる“ツーリストホテル”への転換を目指したサービスや品質の向上に取り組みました。

“ホテルリソル”のブランディングを強化

また、“ホテルリソル”の新たなコンセプトとして、「物語のあるホテル」を掲げ、「Design」「Eatwell Breakfast」「Relaxation」の3つを強みとしたブランディングを打ち出しました。

ホテル施設数推移/ホテルリソルステイ秋葉原(2023.04.01開業)

また、中長期滞在に対応した新たなシリーズの開業準備を進め、2023年4月1日に「ホテルリソルステイ秋葉原」を開業しました。

貸別荘 リソルステイ事業

新規事業の“リソルステイ事業”では、「暮らすように泊まる。」をコンセプトとした貸別荘滞在の提供を推進するため「スイートヴィラ」の新規開業に注力しました。

同時に、新たな別荘利用の需要創出を目指し、利用目的に応じて選べる3つの滞在パターン(ウイークリーステイ・マンスリーステイ・デイリーステイ)による商品拡充を図りました。

ゴルフ運営事業

コースコンディションの上質化などで客単価アップに努め、ゴルフ運営事業部門における売上高は60億9,300万円、経常利益は6億8,700万円となりました。

ゴルフ運営事業では、若年層や女性の増加、70代・80代のプレー機会が伸びるなど、ゴルフプレー需要の追い風が続く中、コースコンディション上質化により直営コースの客単価は前年を上回りました。

宿泊施設を併設している施設については、「全国旅行支援」を活用した販売に注力し、宿泊稼働が好調に推移しました。

フェアウェイフロントヴィラ事業

また、ゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ”事業において、「瀬戸内ゴルフリゾート」でヴィラ7棟の営業を開始しました。

グループ運営コース数の推移/東急不動産より取得した4ゴルフ場を運営開始

さらに、東急不動産から譲渡された、4つのゴルフ場の運営を開始しました。

リソルの森(CCRC)事業

リソルの森(CCRC)事業部門における売上高は34億9,000万円、経常利益は1億8,500万円となりました。

リソルの森(CCRC)事業のゴルフ部門(真名カントリークラブ)では、コースメンテナンス改善やコース改良を重ねることでお客さまからの評価が良化し、客単価が大幅に上昇するとともに来場者数も順調に推移しました。

リソルの森 (CCRC) 事業

リゾートエリアに滞在しながらゴルフを愉しむ「ゴルフ&ステイ」の利用が大幅に増加し、ゴルフ会員権販売も好調に推移しました。

リゾート部門では、2020年にオープンしたグランピングエリア「グランヴォー スパ ヴィレッジ」において、高品質でホテルライクなサービスの徹底や豊かな自然や季節に応じた体験型プログラムの提供を図りました。

さらに、宿泊者が滞在期間中にスポーツ施設メディカルトレーニングセンターや敷地内の各種アクティビティを無料で利用できるサービス(インクルーシブエクスペリエンス)などにより、リピート客が増加しました。

また、テレワークによりコミュニケーションを課題とする企業の研修需要が増加し、敷地内で実施できる多彩なチームビルディングプログラムやコミュニケーションと感染対策を両立できる宿泊施設が強みとなり、前年を大きく超える団体にご利用いただきました。

福利厚生事業

福利厚生事業部門における売上高は8億7,400万円、経常利益は200万円となりました。

福利厚生事業では、アフターコロナにおいての人材確保やワークエンゲージメントを高めるため、福利厚生制度の見直し提案と健康分野の商品造成に注力しました。

また、オンラインサービス拡充、SNSやスマホアプリでの利用促進等で会員の利便性向上に努めました。さらに、グループシナジー効果を最大限活かすための新たな体制基盤の構築を図りました。

独自の強みと外部連携で新規顧客開拓を強化

同時に、競合他社との差別化である「精算ビジネスモデル」「プラスユアチョイス」「グループ直営施設」を武器に新規顧客開拓を強化するため、新たに外部との提携を行い、営業体制拡大を加速させました。

再生エネルギー事業

再生エネルギー事業部門における売上高は1億2,500万円、経常利益は4,900万円となりました。

再生エネルギー事業では、売電と自家消費の2つの事業分野を展開。売電事業については、旧福島石川カントリークラブ内の未利用地において、新規の太陽光発電設備の開発を推進し、東北電力との間で15MW及び1.3MWの2案件について、送電線の増強工事の契約を締結しました。

グループゴルフ場3ヶ所でソーラーカーポート稼働開始

自家消費事業については、「スパ&ゴルフリゾート久慈」「中京ゴルフ倶楽部 石野コース」「瀬戸内ゴルフリゾート」の3つのゴルフ場の駐車場にソーラーカーポートを建設し、それぞれ電気使用量の10パーセントから20パーセントを再生可能エネルギーで賄うことが可能となり、さらに電気料金の削減にもつながりました。

今後も脱炭素ニーズの取組みを推進しながら「地球にやさしい」企業グループを実践します。

投資再生事業

投資再生事業部門における売上高は39億5,500万円、経常利益は12億8,900万円となりました。

投資再生事業の取り組み

投資再生事業では、旧ゴルフ場を用途変更し、販売用不動産としてゴルフ場敷地内に開発した「福島石川太陽光発電所第二設備」の信託受益権を一部売却しました。また、新規に4つのゴルフ場を取得し、運営施設のバリューアップを図ります。

さらに、既存ゴルフ場の一部を含めたゴルフ場の再生可能エネルギー用地への転用、脱炭素ニーズを見据えた再エネ権利付与地売却、ヴィラ建設によるリゾート型再生等、今後も新規事業構築を推進します。

通期決算B/S【連結】

当連結会計年度末の資産につきましては、前年同期比で増加し、426億6,300万円となりました。販売用不動産が減少したものの、現金及び預金が増加および有形固定資産が増加したこと等が主な要因です。

負債につきましては、前年同期比で増加し、291億3,600万円となりました。預かり保証金が増加したものの資産除去債務が減少したこと等が主な要因です。

財務指標

財務指標等につきましては資料に記載のとおりです。

株主還元

利益配分に関する基本方針および当期・次期の配当方針についてご説明します。当社は、企業価値のさらなる増大を目指し、収益性の高い事業への投資に充当するための内部留保の充実を図るとともに、事業環境や業績・財政状態の推移を見据えた上で、配当水準の維持向上に努めております。

当期の1株当たり配当金は期末50円配当を予定しております。また、次期の1株当たりの配当金は、期末50円配当の見込みです。

また、3月末を基準として、所有株式数が100株以上の株主に「RESOLファミリー商品券」を年1回贈呈します。「RESOLファミリー商品券」は、1枚当たり2,000円の商品券で、リソルグループが運営する施設で使用可能です。

利用対象者は、株主本人または2親等以内の親族およびその同伴者です。次のように、所有株式数に応じて贈呈します。100株以上300株未満は10枚で、年間2万円分です。300株以上500株未満は15枚で、年間3万円分です。500株以上は20枚で、年間4万円分です。

以上、当社の2023年3月期の決算報告とさせていただきます。

サステナビリティ経営による価値創造

リソルグループは、サステナビリティ経営の根幹として、長期方針「3つのやさしい(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)」を掲げ、事業を通じて社会的価値・経済的価値の最大化に取り組みながら持続可能な社会への貢献を今後も進めてまいります。

新たな方向性

社会経済活動の正常化が進む一方、国内旅行やインバウンド需要の拡大による運営スタッフの人材不足が懸念されるため、採用力の強化やDX化、オペレーションの共通化などで業務の効率化に努めます。

ゴルフ人口の減少が予測されているゴルフ運営事業については、ゴルフプレーヤーだけではなく、インバウンドを含めた観光を目的とした旅行者にも対応できるゴルフリゾートを目指し、フェアウェイフロントヴィラ事業を推進してまいります。

新たな柱となる事業への挑戦や新しい施設の開業、新マーケットの開拓などに取り組み、各事業を通して社会に貢献していくとともに、将来に渡り企業価値の創造と向上を図ってまいります。

2024年3月期業績見通し

次期の見通しとしては、ホテル運営施設の新規開業、当期取得したゴルフ場の通期での稼働、福島県の太陽光発電事業用地の売却、また、投資再生事業においても継続して売却を予定するなど、通期の業績予想としては、売上高235億円、営業利益14億円、経常利益12億円、親会社株主に帰属する当期純利益8億円を見込んでおります。

なお、2024年度3月期につきましては年次での業績管理を行っておりますので、第2四半期(累計)の業績予想の記載を省略しております。

全国に広がるリソルグループの運営施設

“ホテルリソル”ブランドを中心に多彩な宿泊施設を展開。

全国に広がるリソルグループの運営施設

“スイートヴィラ”ブランドで別荘シェア利用事業を展開。

全国に広がるリソルグループの運営施設

顧客ニーズとゴルフ場の特性に合わせたスタイルで展開。

ご説明は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス
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