ノザワ、今期最終を97％下方修正、配当も35円減額

　ノザワ <5237> [東証２] が2月14日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は0.6億円の赤字(前年同期は15.1億円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の18億円→0.5億円(前期は18.8億円)に97.2％下方修正し、減益率が4.3％減→97.3％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の8.5億円の黒字→8.9億円の赤字(前年同期は8.8億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→10円(前期は45円)に大幅減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は10.1億円の赤字(前年同期は5.1億円の黒字)に転落し、売上営業利益率は前年同期の11.9％→10.6％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　連結売上高につきましては、主力の押出成形セメント板が堅調に推移すると予想されること等から、前回予想を上回る見通しです。利益面につきましては、原材料費・物流費・人件費の更なる増加等が予想され、営業利益、経常利益は前回予想を下回る見込みです。また、上記１．で記載しております特別損失を計上することから、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前回予想を下回る見込みとなりました。個別業績につきましても、連結業績と同様に上記のとおり修正いたします。※上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後さまざまな要因によって予想数値と異なる場合があります。製品補償引当金につきましては、現時点において合理的に見積りが可能な改修費用等について計上しており、今後の進捗により追加で製品補償引当金を計上し、当社の連結及び個別業績に影響を及ぼす可能性があります。

　　当社は、経営基盤及び財務体質を強化すべく内部留保の充実を前提としながら、業績に見合った株主への安定的な配当の維持及び適正な利益還元を配当政策の基本としています。　当期の期末配当予想につきましては、平成31年２月14日の「特別損失の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、厳しい経営環境が予想されること等を勘案し、10円に修正いたします。　なお、本件は2019年６月開催予定の第159回定時株主総会に付議する予定であります。