ニチリンが反落、第１四半期営業６割強の大幅増益で増配も利益確定売り

　ニチリン＜5184.T＞が反落。１３日取引終了後に発表した今１４年１２月期第１四半期（１～３月）の連結決算は、売上高１２０億３３００万円（前年同期比１３．６％増）、営業利益１２億２３００万円（同６０．７％増）と大幅増収増益を達成した。大幅な利益増に伴い、第２四半期末配当について、普通配当１０円に創立１００周年記念配当２円を上乗せ、１２円にすると発表。年間配当は２２円と前期の１６円から６円増配になる。
　ただ、株価は好業績を織り込むかたちで水準を切り上げ、年初来高値圏にあったことから、当面の利益を確定する売りが優勢になっている。
　第１四半期は世界的な自動車生産の拡大を背景に、寒波の影響を受けた米国を除き国内外で売り上げが伸び、収益性も高まった。ただ、通期は売上高４７０億円（前期比５．６％増）、営業利益４０億円（同１３．６％増）と期初予想を据え置いた。

ニチリンの株価は１０時１９分現在１２６２円（▼５７円）

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）