ニチリン、20年12月期業績を未定に変更

　ニチリン <5184> [東証２] が3月23日大引け後(15:05)に業績修正を発表。20年12月期の業績予想を取り下げ、未定に変更した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　新型コロナウィルスは、ＷＨＯがパンデミックを宣言し、全世界で「封鎖ドミノ」に拍車がかかっている状況です。感染の中心地であった中国は、感染の急拡大は抑えられ、徐々に経済活動も通常に戻りつつありますが、感染が拡大する欧州では、自動車工場の生産停止がイタリア・スペインから英独仏などに拡大し、3月18日時点で域内の生産台数上位の全10か国を含む少なくとも17か国で工場が停止されております。更に、北米へも影響は及び、米自動車3社、ホンダ・トヨタも操業停止を決定いたしました。アジア地域においても、各国では入国や移動の制限が図られ、予断を許さない状況にあり、中国は工場の再稼働も始まっているものの、稼働率は未だ低い状況が続いております。2月14日に業績予想を発表した時点では、中国の自動車メーカーが2～3週間生産停止することは見込んでおりましたが、当社グループの主要顧客である自動車メーカーが世界規模で次々操業停止するこのような状況下では、今後の受注を見通すことは極めて困難となりましたので、業績予想を未定とさせていただくことにいたしました。なお、業績予想が可能となった時点で、速やかに公表いたします。上記の予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。