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【QAあり】Rebase、第2四半期累計の売上高は前年同期比32%増、営業利益は59%増と躍進

投稿:2024/11/21 15:00

2025年3月期第2四半期決算説明

佐藤海氏:株式会社Rebase代表取締役の佐藤海です。当社の2025年3月期第2四半期決算説明をご視聴いただき、誠にありがとうございます。この時間を通じて当社についてのご認識とご理解をいただけたらと思っていますので、よろしくお願いします。

決算ハイライト:第2四半期 累計

本編に先立ち、2025年3月期第2四半期の決算ハイライトについてご説明します。第2四半期累計の売上高は前年同期比32パーセント増と、引き続き好調となっています。

その一因として、コロナ禍を契機に注力したビジネス関連の利用において、コロナ禍の収束後も拡大を続けていることが挙げられます。

また、当社のビジネスモデルにおける限界利益率の高さに加えて、従業員1人当たりの生産性も向上を続けています。結果として、第2四半期累計の営業利益は前年同期比59パーセント増、当期純利益は前年同期比60パーセント増と、ともに大きく伸長しました。

以上を踏まえた上で、本編のご説明に移ります。

目次

本日の流れです。2025年3月期第2四半期の業績、当社の成長戦略の順でご説明します。資料のご説明の後、質疑応答の時間を設けています。

なお、当社の会社概要等については、Appendixにスライドを追加していますので、そちらもご参照いただけますと幸いです。

レンタルスペース領域におけるシーズナリティ

当社の第2四半期の業績についてご説明します。

業績予想に対する進捗状況をご説明するにあたり、まずは「インスタベース」のシーズナリティについて触れたいと思います。レンタルスペース市場は成長市場であることに加えて、10月から12月、当社でいうところの第3四半期は、レンタルスペースに対する認知とニーズが1年で最も高まる繁忙期となるため、上半期よりも下半期のほうに売上が偏重する傾向があります。

以上を踏まえ、次のスライドより業績についてご報告します。

四半期推移:売上高

スライドには、四半期別売上高の推移を示しています。2025年3月期第2四半期においては、成長戦略に基づいた取り組みが実を結び、前年同期比33パーセント増と、第1四半期に引き続き大きく業績を伸ばすことができました。

四半期推移:営業利益および営業利益率

四半期別営業利益と営業利益率の推移です。売上高を前年同期比で大きく伸ばすことができた結果、営業利益は前年同期比64パーセント増、営業利益率は26パーセントでの着地となりました。

重要指標の進捗(累計)

「インスタベース」における重要指標についてご説明します。「インスタベース」における最重要指標は利用総額となっており、スペースの利用数と予約の平均単価の掛け合わせで構成されています。そのため、いずれの指標も成長していれば利用総額は大きく成長します。

この利用総額の成長のために、当社では特に利用数の成長に重きを置いて取り組んでいます。第2四半期はこの利用数が過去最高を大きく更新したため、結果として業績を大きく伸ばすことができました。

重要指標の成長推移:利用数

各指標について詳しくご説明します。まずは利用数です。第2四半期は34万8,000件のスペース利用があり、前年同期比で33パーセント増と、引き続き過去最高を更新することができました。業績予想に対する進捗率は51パーセントとなっています。

効率的な広告宣伝費の投下を含め、オンライン集客の効率を最大化できたことにより、全体の「インスタベース」への流入数が増加しました。

特に、少人数利用が今なお大きく成長していることに加えて、より多くの人数を伴うスペース利用も堅調に増加しています。

重要指標の成長推移:平均単価

平均単価です。すべての価格帯において利用数が増加していますが、特に少人数利用が飛躍的に拡大したことで、平均単価はおおむね横ばいとなりました。

重要指標の成長推移:利用総額

最重要指標である利用総額は、過去最高の着地となりました。前年同期比32パーセント増の15億円を超え、業績予想に対する進捗率は48パーセントとなっています。

重要指標の成長推移:掲載スペース数

掲載スペース数についてです。自然流入によるスペース獲得は引き続き好調です。加えて、第2四半期においては、新規アライアンスによる掲載スペース獲得の効果が非常に大きく、前年同期比29パーセント増の3万8,500件での着地となりました。

今後も、新たなスペースカテゴリーの拡充によって自然流入とアライアンスをより一層促進し、スペース獲得を加速させていきたいと考えています。

重要指標における成長率は順調に推移

スライドは、上半期の各KPI実績を事業年度別にまとめたものです。順調に成長していることをご確認いただけると思います。

重要指標における成長率は順調に推移

昨年度までの通期の実績です。2025年3月期については、通期の業績発表のタイミングでアップデートを行います。

2025年3月期 第2四半期 業績

各重要指標を成長させることができた結果、第2四半期累計の業績は、売上高は前年同期比32パーセント増の8億6,800万円、販管費は前年同期比26パーセント増の6億2,400万円、営業利益は前年同期比59パーセント増の2億1,300万円となりました。

販管費の内訳(前年同期比較)

第2四半期における販管費の内訳比較です。主に人件費と広告宣伝費が増加したことにより、前年同期比で6,600万円増加しています。

なお、人件費等については、人員の増加と、第1四半期より計上を開始した賞与引当金により増加しています。広告宣伝費については、ROAS指標をベースに利益をしっかりと確保しつつ、検索広告を強めており、利用数の増加に寄与しています。

販管費の内訳(四半期推移)

四半期別販管費の内訳と推移です。第2四半期は、前年同期比26パーセント増となりました。

BSサマリ

BSサマリです。M&Aを含む投資活動によって、前期末比で固定資産が増加しています。

インスタベースの成長戦略

ここからは当社の成長戦略についてご説明します。

「インスタベース」の成長戦略です。今後のさらなる成長の実現に向けて、「集客力の強化」「UI/UXの最適化」「平均単価の向上」「掲載スペース数の最大化」に引き続き注力していきます。

トピックスサマリ

当社では「インスタベース」の成長戦略に基づいた取り組みを実施しています。第2四半期は、特に大手企業とのアライアンスを拡大し、掲載スペース数の最大化につなげることができました。

大阪府住宅供給公社との連携による官民連携のロールモデル構築や、ゴールドジムとのサービス連携による77施設138スペースの掲載開始に加えて、新規スペースカテゴリーの掲載も増やしていきます。

ビジネス関連施設の掲載を拡大(SoloTime/コインスペース)

ビジネス用途での利用は、リピート率が高い傾向にあります。働き方の多様化に対応し、さまざまなビジネス関連施設と提携を行うことで、利用数への効率的で大きな寄与を見込んでいます。

第2四半期の中で特にご注目いただきたいのは、「SoloTime」「コインスペース」とのサービス連携です。

「SoloTime」は、東京電力ホールディングスが新規事業として手がける郊外型のテレワークオフィスです。郊外に仕事をするスペースがあることで、通勤時間の壁によって生じていた、人材ロス、時間ロス、生産性の低下を解消し、子育てや介護、地域の活動がしやすくなる新しい働き方のオプションを提供しています。

「コインスペース」は、「個人をエンパワーメントする」ことを理念とした、仕事や勉強に最適なワーキングスペースです。全国の商業施設を中心に店舗を展開しており、会社員、フリーランス、学生など、幅広いお客さまにご利用いただいています。

ビジネス関連施設との戦略的提携

当社ではコロナ禍を契機に、「SoloTime」「コインスペース」といった、ワークボックスやコワーキング施設等のビジネス関連施設と、戦略的に提携を進めています。

当初の想定どおり、コロナ禍の収束後もビジネス需要は拡大しており、スライドに記載のグラフのとおり、今日の「インスタベース」の成長をけん引しています。

大手企業との戦略的な提携拡大は、短期的には「インスタベース」のスペース数に寄与しますが、中長期的には「インスタベース」のサイトの集客力の強化につながります。

引き続き、ライフスタイルや利用者ニーズの変化に対応するサービスにしていきたいと思っていますので、今後もこのようなサービス展開を行っていきます。

当社におけるM&Aの方針

当社の投資戦略についてご説明します。当社の投資戦略は、「インスタベース」とのシナジーを見込める企業を第一優先とし、事業領域の拡大を可能にする企業もスコープに入れて投資活動を行っています。今後もこのような活動を通じて、さらにその先にある新規領域への進出可能性も高めていきます。

市場規模

市場規模についてご説明します。「インスタベース」が属するスペースシェア市場は、場所の需要と供給の両方の側面から、今後も飛躍的な成長が見込まれます。

第1に需要、つまり利用者のニーズです。働き方や趣味の多様化により、レンタルスペースの利用ニーズは、さまざまな用途において拡大しています。「インスタベース」は現代のライフスタイルの変化を捉え、利用者の多様なニーズに応えるかたちで、成長を続けていきます。

第2に供給、つまり遊休スペースの増加についてです。「少子高齢化や人口減少などを背景とした空き家問題」「都心において変わらず供給され続ける新規オフィス」「入居者が抜けた後の空室がなかなか埋まらない二次空室問題」、このような諸問題から想定される未来として、今までの賃貸借契約という商習慣だけでは場所の利活用が難しくなっていくと想定しています。スペースのシェアという新しい場所の在り方は、今後より一層求められていくと考えています。

スライドの図は、各調査データをもとに当社にて推計した市場規模となっています。2022年時点での市場シェアは2パーセント程度ですが、市場の拡大に貢献しながらも、成長軌道にある市場でシェアをしっかりと高めていくことで、当社が掲げるビジョンとミッションの実現を目指していきます。

決算説明動画および質疑応答について

以上で2025年3月期第2四半期の決算説明を終了します。当社の決算説明会の開催方針は、第1四半期と第3四半期は説明動画の録画配信としており、第2四半期と通期は今回のようにリアルタイムでのオンライン配信としています。いずれの決算説明会も、書き起こし記事を公開する予定です。

また、決算に関するご質問については、本スライドに記載された当社IRサイトのお問い合わせフォームからお送りください。ご質問をいただき次第、順次回答します。

なお、これまでいただいている決算に関するFAQについては、「QA Station」というサイトにまとめています。スライド下部に記載しているリンク先もご参照ください。

ご清聴いただき、誠にありがとうございました。

質疑応答:通期業績予想の修正について

「今回の業績進捗であれば、通期業績予想を修正してもよいと思います。なぜ修正しないのでしょうか?」というご質問です。

当社は10月から12月の第3四半期が繁忙期となります。通期業績に関しては、第3四半期の業績進捗を注視しながら、今後の計画とあわせて慎重に見極めたいと考えています。その上で必要があれば、適切なタイミングで開示します。

質疑応答:平均単価の減少とその要因について

「平均単価が前年同期比で下がっていることについて、どのように受け止めていますか? また、原因は何ですか?」というご質問です。

前提として、当社の最重要指標は利用総額です。そのため、利用総額に重きを置いて、成長させていく方針です。一方で、平均単価の向上に寄与する取り組みも進めています。例えば、ゴールドジムの施設掲載のように、相対的に高単価が見込める取り組みも進めています。

平均単価が下がっている要因は、少人数でのビジネス利用、そして勉強などの用途での利用、これらが非常に伸びていることです。コロナ禍に広がった利用方法が、コロナ禍収束後も引き続き拡大している状況です。このようなかたちで利用者の裾野が広がり、新しい利用者やユーザーが「インスタベース」に来ていることは、非常にポジティブに捉えています。

質疑応答:Libertyship社との協業による成果について

「5月に株式を取得されたLibertyship社との協業に関して、現時点で何かしらの成果は出ているのでしょうか?」というご質問です。

Libertyship社が運営する施設については、すでに「インスタベース」への掲載を完了をしており、さっそく予約が入っている状況です。また、サウナ関連のプロダクトに関しては、「インスタベース」における複数の既存掲載者との提携や導入などの計画が、足元で進んでいます。

質疑応答:営業利益の成長幅が大きい要因について

「売上高の前年同期比32パーセント増に対して、営業利益は前年同期比59パーセント増と、成長幅が大きい要因はなんですか?」というご質問です。

そもそも「インスタベース」が非常に限界利益率の高いビジネスモデルであることに加え、当社の従業員一人ひとりの、1人当たりの生産性もしっかりと向上できている状況です。そのため、売上をしっかりと伸ばしながら、効率的な運営を実現できたことが、今回の利益の増加につながったと認識しています。

質疑応答:ティーケーピーが競合他社の株式を取得したことによる影響について

「ティーケーピーが競合他社を持分法適用会社として業務提携していますが、御社へのマイナス影響はないのでしょうか?」というご質問です。

競合他社とは、ともに上場しているスペースマーケットのことを指しているのだと思います。スペースマーケットが、ティーケーピーの関連会社となることで、ティーケーピーも一緒にレンタルスペース業界を盛り上げてくださるのではないかと非常に期待しています。

動きについては注視していますが、レンタルスペース市場はまだ小さい市場ですので、スペースマーケットやティーケーピーと切磋琢磨することで、ともにこのマーケットを成長させていければと考えています。

質疑応答:費用増が見込まれているものについて

「今期から来期にかけて費用増が見込まれているものについて教えてください」というご質問です。

最初のご質問と回答が重複して恐れ入りますが、既存の業績予想から変更がある場合には、繁忙期である第3四半期の業績進捗を注視をしながら、今後の計画とあわせて慎重に見極め、費用増についても必要があれば適切なタイミングで開示していきたいと考えています。

質疑応答:「TOIRO」の進捗状況について

「『TOIRO』の進捗状況を教えてください」というご質問です。

「TOIRO」の開発は、着実に進めることができており、新機能のリリースも予定しています。現在はプロダクトとしての完成度を高めていくため、開発に重きを置いています。ユーザー獲得などの取り組みに関しては、そのさらに次のフェーズでしっかりと行っていきたいと考えています。

質疑応答:通期業績予想に対する進捗率について

「第2四半期時点で通期業績予想の進捗率は48パーセントとなっており、下期偏重であることを鑑みると達成はほぼ確実だと思いますが、保守的に予想したのでしょうか?」というご質問です。

業績予想の作成は、これまでの実績をベースに、妥当な水準を検討したものとなっています。前期である2024年3月期は、コロナ禍が収束傾向に向かい、追い風の中にあったため、進行期である2025年3月期の業績予想は、前期の成長率よりも若干控えめにみた部分はありました。

しかしながら、各種施策が功を奏しており、インバウンドによる旅行費用の高騰なども影響して、国内旅行のニーズが伸び悩んでいます。それに伴い、今お住まいの地域や勤務先周辺など、近場におけるレンタルスペースの利用ニーズが、ここにきて高まっているのではないかと捉えています。

質疑応答:宿泊領域への進出について

「成長戦略の既存事業を活かした領域開拓の例として、『宿泊等のプラットフォーム』と記載がありますが、具体的に民泊への進出を考えているのでしょうか?」というご質問です。

現時点では、宿泊領域への進出に関して、具体的な計画はありません。宿泊領域に進出していない理由の1つとして、民泊との兼ね合いがあります。民泊の180日制限や、各自治体による独自の規制など、それら一つひとつに対応していく難しさがあります。

また、「インスタベース」はレンタルスペースという観点でのプラットフォームを担っていますので、宿泊施設を貸し出すためのマーケティング面やシステム面を開発、実装していくのは簡単ではありません。これらのことから、「インスタベース」というプラットフォームにおいて、宿泊を取り扱うという予定は今のところありません。

一方、地方創生や地域活性化の意味合いでは、宿泊領域のニーズは当然あると考えています。そのため、M&Aを含めて「将来的に宿泊領域に進出するのかしないか」「するとしたらどのようなかたちでするのか」については、検討することの1つとしてみていきたいと思います。

質疑応答:潤沢な現預金の活用について

「現預金が潤沢ですが、どのように活用していくのですか? 今後の株主還元に期待しています」というご質問です。

当社は、まだグロースフェーズにありますので、剰余金の使い方としては、原則、新規事業の開拓や新機能の実装など、新しい取り組みに対する投資を第一に考えています。

上期、当社は初めてのM&Aを実行しました。今後もそのような機会を常に探し続けながら、足元についてもしっかりと取り組んでいきます。

質疑応答:大手企業との連携による成果について

「大手企業との連携による具体的な成果を教えてください」というご質問です。

例えば東京電力ホールディングスの「SoloTime」との連携では、45店舗730スペース以上を掲載していただいています。

つまり、「インスタベース」でスペースをお探しの方の選択肢が、1つの連携によってこれだけ生み出されており、この部分がしっかりと予約に紐づいています。この連携のみを見ても、成果をしっかり出せていると考えていますが、足元の状況を踏まえると、今後はさらなる予約を獲得していけるのではないかと思っています。

質疑応答:採用や人材育成の現状について

「採用や人材育成の現状について教えていただけますか?」というご質問です。

採用状況は、上期は3名の純増、下期は6名の入社を予定しており、期初に立てた計画どおりに進捗しています。4月からは新しい体制となり、ビジョン、ミッションをはじめ、さまざまな刷新を行いましたが、その1つとして、組織にディレクター制を組み入れています。

これにより、適切なかたちで人材の実装と、一人ひとりの活躍を促す教育、カルチャー作りも着実に進んでいます。これもある意味、現状人材育成がうまく進んでいると言えるのではないかと思っています。

ビジョン、ミッションも刷新し、当社は4月からミッションドリブンの会社として経営を行っています。ミッションである「Get Together」は、日本語だと「和をひろげる」になります。その実現のための施策や機能の開発など、ミッションを達成していくことで、ビジョンである「ことのはじまり」が日本のいたるところで起こせている状況を作っていきたいと考えています。

ご質問いただいた、採用した人材の育成については、Rebaseの一員としてこのビジョン、ミッションの達成を心がけながら日々活動することで、業務を通して成長を促せる仕組みが社内で実現できていると思っています。

第2四半期も利用数は着実に伸ばせていると発表しました。この利用数は当社のミッションである「Get Together」数にあたります。これは「インスタベース」事業における利用数に該当するため、この「Get Together」数をしっかりと伸ばすことができれば、利用数の最大化につながります。

それ以外の新たな事業も、「Get Together」数に寄与するサービス、プロダクトになっているのか、全社共通でしっかりとウォッチしていきます。Rebaseに新たに加わる仲間一人ひとりが、極端に言えばジョインした初日から同じベクトルで取り組み、活躍しやすい環境作りも組織の仕組みとして実現できていると感じています。

質疑応答:限界利益を説明資料に記載することについて

「競合他社のように、限界利益を説明資料に記載したほうが事業への理解が深まると思いますが、いかがでしょうか?」というご質問です。

当社が開示する資料、説明内容として今後の参考にしたいと思います。

質疑応答:新サービスの開発状況について

「『インスタベース』での課題をクリアした新サービスの開発を進めているという話がありましたが、こちらの開発状況はいかがですか?」というご質問です。

「インスタベース」のサービスを通じて、「インスタベース」のサービスとしての課題はもちろん、サービスを利用されている方々が抱えている課題もたくさんあると認識しています。したがって、その課題をしっかりと解決できる、利用者一人ひとりが感じる課題に対するソリューションとなるプロダクトの開発は、当然、足元で準備を進めています。

また、新たな課題はないのか、日々数字を含めてウォッチしながら検討しており、社内では継続して開発を含めた準備を進めています。みなさまには、準備が完了したものから、しかるべき時期にご報告したいと考えています。

質疑応答:「Spacepad」に該当するシステムついて

「スペースマーケットの公共施設予約管理システム『Spacepad』に該当するものが、御社にもありますか?」というご質問です。

スペースマーケットのようにサービスとは別に切り出された「Spacepad」に位置づけられる公共施設予約管理システムは、現時点で提供していません。

しかし、「インスタベース」にはコミュニティ機能があります。こちらは予約管理に特化した機能ではありませんが、「インスタベース」に掲載することで広く、公にスペースの予約を受け付けていくことになります。

一方で、気心の知れた人やよく知っている人、例えば会員として認められている方のみが予約できるクローズドな状況で、特定のスペースを予約できるコミュニティ機能も用意していますので、この機能を公共施設に適用することは可能です。

質疑応答:パーティ需要について

「競合企業に比べ、パーティ需要の時期の利用があまり強くないイメージがあります。これについて何か理由はありますか?」というご質問です。

ご質問の競合企業がスペースマーケットであるという前提でお答えします。当社はパーティ需要に強くないわけではないと考えています。当社のパーティ需要等が高まるのは10月、11月、12月です。特に、11月、12月に関しては、現状、明確な繁忙期と言えるような業績を、これまでも出せていると思います。

ただし、当然のことながらスペースマーケットと当社が提供しているのは、同じサービスではありません。当社の「インスタベース」には、ビジネス、勉強、教室など、日常ニーズに強い側面がありますので、パーティ需要よりも、そちらに重きを置いて取り組んできた部分はあると思います。

また、当社は「日常的に使えるスペースを、もっと多くの方々に提供していきたい」という気持ちから、「インスタベース」のサービスを始めています。どのような気持ちでサービスを始められたのかは、当然、知る由もないですが、サービスの成り立ちや文化はサービスの特色にも大きく表れているのではないかと思います。

また、「パーティ需要に強くない」という認識は持っていませんが、パーティはリピート利用になかなかつながりにくい部分があります。1回使って、また使うとしても、翌年の同じ時期になることが多分にしてあります。毎期、リピート率についてもご説明していますが、当社としては、繰り返し使っていただける、日常に溶け込んでいくサービスを目指しています。その気持ちは、これまでも、そして現在も持っています。

そのようなかたちでサービスを着実に成長させ、インフラとまでは言いませんが、さまざまな利用用途で、みなさまのライフスタイルや日常の活動を支え、支持されるサービスを今後も目指していきたいと考えています。

長時間にわたり、ご清聴いただきありがとうございました。今後ともRebaseをご支援のほど、何卒よろしくお願いします。

配信元: ログミーファイナンス
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